「宅水便のキララ」から「Kirala」へ。東海地域で展開されているウォーターサーバーブランド「キララ」が、一大リニューアルを果たした。浅田真央さんを起用したキャンペーンを開始し、新ブランドとして歩み出している。
満を持してのブランドリニューアル
名古屋を拠点とし、健康と美容をテーマに商品の開発・販売をするMTG。クリスティアーノ・ロナウドがCM出演するEMSブランド「SIXPAD」でもおなじみだ。同社が展開する多数のブランドの中で、一番古いのが東海圏内のウォーターサーバー事業「宅水便のキララ」であることはあまり知られていない。このキララが一大リニューアルを果たし、今年4月に発表された新ブランドが「Kirala(キララ)」だ。
水をRO水(ピュアウォーター)から富士山の天然水に変え、工場も新設し、宅配方法を見直して東海から全国へと提供エリアを拡大した。また、サーバーを自社開発でスリムなデザインに全面変更し、ロゴも刷新。こうしたリニューアルをすべて完了するには、実に6年かかったという。
MTG キララ事業本部 キララブランド推進 武田瞳さんは、今回のリニューアルにはウォーターサーバー事業全体の変革を図ろうとする意思が込められていると話す。
「ウォーターサーバーの国内認知度は90%以上ですが、利用者は4%にすぎません。アメリカでは50%、韓国では30%であることを考えると、まだまだ可能性のあるビジネスですが、日本では水の事業というと中にはネガティブなイメージもありました。Kiralaでウォーターサーバーのイメージ自体を変える気持ちで臨みました」。
100社以上がひしめく業界 差別化のカギはブランドに
MTGでは、Kiralaの発表に合わせ、東海圏エリアで新テレビCMの放映を開始した。CMに登場するのは、元フィギュアスケート選手の浅田真央さんだ。実は12年前に宅水便のキララを立ち上げた時から、同社代表取締役社長の松下剛さんは「キララのブランドイメージを体現するのは、心身共に健康で透明感があり、前向きでひたむきに頑張る浅田さんしかいない。いつか必ずお願いする」と心に決めていたという ...