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事業構想とクリエイティビティ

日本の湯道具を進化させた「YUIRO」の試み

渡部真史

日本最古の湯と言われる道後温泉からスタートした、湯道具のデザインプロジェクト「YUIRO」。5人のデザイナーと愛媛の伝統工芸職人・企業とのコラボレーションで開発された、多彩な商品が人気を集めている。

湯切りをするときに逆さまに置くと富士山が現れる『富士桶』。

最古の温泉から「最新」を発信

「これからの日本の湯道具をつくる」をコンセプトに始まった「YUIRO」。日本の温泉文化とともに独自に発展してきた風呂桶や湯衣、洗面道具などの湯道具を、現代のニーズに合わせて再デザインし、発信するプロジェクトだ。愛媛県松山市に本社を置く地域商社エイトワングループのinspiritがブランドを運営し、さまざまなデザイナーと愛媛県内の伝統工芸職人やメーカーが共同で商品を開発する。

年齢や性別を越えて、日本人は温泉好きだ。一方で、温泉と切っても切れない文化である「湯道具」は進化を止めてしまっている。ホテルや旅館のアメニティは、低コストかつ使い捨ての商品ばかり。家庭で使われるバスグッズは樹脂製がほとんどで、ポップでカラフルなデザインが多い ...

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