「すっきりした。無理に変わろうとはしない。新しい私を、ひとつ増やしただけ。ね、ほろよい。」――ショートヘアになった沢尻エリカさんが、くつろぎながら部屋でほろよいを飲んでいる。そして誰かに電話をかけようとしたその一瞬、沢尻さんの電話番号と思われるものが画面に映りこむ。これは何かのミス?と思いきや、ほろよいのキャンペーン「ほろよいエリカ電話」への入口だった。
「ほろもれ」から始まるキャンペーン
2015年からスタートした女優 沢尻エリカさんを起用した「ほろよい」のキャンペーン。第3弾となる今回は、新商品「すっきりほろよい<レモン><青りんご>」の発売に合わせ、3月7日から開始した。これまでのキャンペーンで共通しているのは実在するコンテンツをつくり、そのコンテンツがCMに映り込むという仕組み。CM第1弾ではインスタグラム、第2弾ではLINEを題材にし、第3弾の今回は電話を実在させた。
今回の「ほろよいエリカ電話」は、CMに映りこんだ番号に電話をかけると、沢尻さん声で留守番メッセージが流れる。「最近すっきりしないこと」を留守電に残し、その理由を4種類の理由の中から選択する。そこで一度電話を切ると、約2時間~4時間後に沢尻さんから折り返しの電話がかかってきて、選択した「すっきりしない理由」に合わせ、沢尻さんがメッセージをくれるというものだ。CMの放映開始から4月現在までで、約19万件もの着信があり、話題を呼んでいる。
キャンペーンは、2009年のブランド立ち上げ時から担当する風とロック 箭内道彦さんによるクリエイティブディレクション、そして2015年より統合的なコミュニケーションを実施するにあたり、博報堂ケトル 石原篤さんが加わり、企画されている。
今回の「電話」という切り口も、箭内さんの「今回は電話で」という一言から生まれた。大量の情報がSNSなどで受動的に入ってくる時代に ...