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PR企画

色表現の可能性を広げるアートディレクターの試み

コニカミノルタジャパン

グラフィック、Web、デジタルサイネージなど近年の媒体の多様化により、同じデザインでありながら媒体によって再現性が異なるケースが増えている。その色彩についてどこまで追い求めるのかは、クリエイターにとって新たな課題である。こうした課題を解決する一助として開催されたのが、「商品・広告デザインにおける色彩表現の可能性」と題したコニカミノルタのセミナーだ。当日はデイリーフレッシュのアートディレクター 秋山具義さん、ドラフトのアートディレクター 川上恵莉子さんを迎え、それぞれの色彩表現についての考えを聞いた。

1月に開催されたコニカミノルタによるセミナー「商品・広告デザインにおける色彩表現の可能性」の会場の様子。

技術の進歩とコミュニケーションの両輪

「秋葉原で生まれ育ったことが、いまの自分の色彩表現に影響を与えている」という秋山具義さんは、第一部で東洋水産「マルちゃん正麺」のパッケージを事例として取り上げた。ラーメンの場合、醤油味は赤というように、それぞれの味を象徴する色をパッケージに採用しているメーカーが多い。

「色の不思議なところは、その色を見ると味を感じること。写真だけでは感じないが、色が加わることでシズル感が高まる」という。しかし、「マルちゃん正麺」袋麺のパッケージは、他社にはない金色。なぜその色を採用したかについて、秋山さんは店頭での見え方が目立つことに加え、「袋麺の購入層の中心は主婦。スーパーで手にして、カートに入れたときに恥ずかしくないものにしたいと考えました」と話した。

続く第二部では、秋山さんと川上恵莉子さんによる色についてのディスカッション。川上さんは静岡県の丸松製茶場「san grams」、がまぐち専門店「ぽっちり」などのブランディング事例を紹介した。「ぽっちり」は日本らしさを意識した赤と白をベースにブランドを構築。同じクライアントの名古屋セントレア空港にある和小物の店「そらみせ」では、飛行機の翼と空の水色で表現するなど、それぞれに合う日本の色を使って表現している。

川上さんはこうした色を選ぶとき、市販の折り紙を色チップに使っている。「丸松製茶の仕事を進めているときに、和の色を探す中で折り紙にたどりつきました。商店街の装飾など、日本独特の色合いが、通常の色チップよりも折り紙の方が近かったんです」。

そんな二人からあがった色の表現における課題は、印刷の現場とのコミュニケーションだ。「デジタル化が進んだことにより、現場の担当者と直接会って話すことが減り、こちらの気持ちを伝えにくくなってしまっている。でも、実際に会って話せば、ちょっとしたことでも調整ができて仕上がりが変わるものなんです」と、秋山さん。

川上さんも「こちらの思いと同時に工程などを共有しながら一緒に進めてくれる現場の方の存在は大きいと思います」と話した。「それに加えて、技術の進歩と共に、デザイナー自身も印刷や紙の知識をきちんと身に付けていくことが、デザインを実現させるためには必要なことだと感じています」。

自分が考える色表現の実現に何が必要かと尋ねると、秋山さんは次のように話した。「世の中の人は街中で見るポスターやサイネージの色をそこまで気にしていないかもしれない。でも、僕らがそこにこだわらないと、街の中に色が煩雑に氾濫し、大変なことになる。今後技術はさらに進み、より色の可能性は広がると思いますが、僕らはそこへのこだわりを忘れず、常に厳しい目で見ていきたいと思います」。

最後に、コニカミノルタジャパン 上席執行役員 荒井純一さんが登壇し、プリンターbizhubPRESSC71hcの紹介と共に、「今後もデジタルプリンティングによる表現の可能性の拡大に尽力していきたい」と語った。

会場にはC71hcで出力し直した二人の作品などが並べられた。

デイリーフレッシュ 秋山具義さん

ドラフト 川上恵莉子さん

     KONICA MINOLTA

    ※問い合わせ コニカミノルタジャパン株式会社
    PPG営業統括部 03-6362-7031

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