創業20周年を迎える1→10グループが今年1月、オフィスを移転した。移転先は天王洲の前オフィスの隣のビルで、7階と8階の2フロアに分かれている。前オフィスの約3倍、約500坪の広さだ。
新たに設けられたのは、エンジニアのための「技術開発室」。イベントやインスタレーション系の仕事が増えるに伴い、かねてから実施テストができる場所が要望されていた。必要な天高が取れるオフィスはなかなか見つからなかったが、ある日隣のビルで吹き抜けのあるフロアが貸しに出されていたのを“灯台下暗し”で発見した。さらに、同社の仕事のギャラリースペースや、自社セミナーのためのセミナールームを設けたのも、新オフィスの大きなポイントだ。
オフィスデザインで重視したキーワードは3つ。「工場(ファクトリー感)」「西海岸(のような明るさ)」「遊園地(のような遊び心)」だという。デザインを担当した空間デザイン会社ドラフトからは、これらを踏まえた上で、来客の体験ストーリーを意識した設計が提案された。エントランスから会議室に通される過程で、社員の働いている姿や、1→10の制作物に自然な流れで触れられるオフィスになっている。
事業領域を急速に拡大したことで、事業の全体像をクライアントに理解してもらうことが同社の新しい課題になった。自社セミナーなどを通じて情報を発信し ...