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事業構想とクリエイティビティ

時代の一歩先を進む売り方

青山フラワーマーケット

東京・青山で創業した花屋「青山フラワーマーケット」は、海外店舗含めて現在100店舗を展開する。これまで花は高価でギフトや業務用の販売が中心だったが、普段使いとして購入しやすい価格にし、定期的に買う仕組みを作った。廃棄ロスを減らし、新鮮な花を提供し続けるモデルは、業界の販売モデルを変えた。

『普段使い』の花を販売する

完成したブーケを店頭に並べて販売するスタイルは、青山フラワーマーケットが始めた。

オフィスも併設する青山フラワーマーケット南青山本店。

2015年に、海外第1号店をパリ7区にオープンした。

「Living With Flowers Everyday」をコンセプトに、1993年に開店した「Aoyama Flower Market(青山フラワーマーケット)」。運営するパーク・コーポレーション代表取締役社長 井上英明さんは、ニューヨークの会計事務所に勤務していたときに、「自分には右脳で発想する仕事の方が向いている」と考えた。

帰国後、日経新聞をスクラップしているときに目に留まったのが、大阪「花の万博」の記事。そこには「これからは、花の時代である」と書かれていた。井上さんはすぐに、実家がフラワーショップを営む友人に市場に連れて行ってもらったが、店頭との販売価格とのギャップに驚いた。当時はギフトや業務用が中心で、自宅需要は少なかった。ロス率が高くその分、高値に設定されていたのだ。

「買いやすい値段にして、普段使いとして定期的に買ってもらえば、ロスもずいぶん減ると思いました」

実際に、1本60円、70円の花は飛ぶように売れた。廃棄ロスがないため、いつも鮮度の良い花を提供でき、口コミで「安いけれども長持ちする花」と評判になった。

あらかじめつくっておいたブーケを店頭に並べて販売するというスタイルも、同社が始めた。八百屋の野菜のように『材料である生花』を提供することから、惣菜のように『加工した商品』を販売する業態へと発想を転換した。ライフスタイルブーケとして評判になり、今では世界中の花屋が真似をしている。

「真似されることは意に介していません。いつも歩み続けていれば、真似されたとしても、先に進んでいるからよいのです。スタッフにも、失敗を恐れずにいつも新しいことに挑戦するように言っています」

新店舗をオープンするときは、どこを新しくしたのかをいつも確認する。新店舗開発予算の10%は新しいことに取り組むための予算としているからだ。

「日本人ならではの気遣い、心遣いは、世界には見られない素晴らしいもの。こうしたものを大切に日々新しいことに取り組んでいきたいです」


パーク・コーポレーション
代表取締役
井上英明(いのうえ・ひであき)

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