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読者と振り返る2016重大ニュース&2017年の注目テーマ

読者と振り返る 2016重大ニュース~AOI Pro.とTYOの経営統合ほか

    2016年重大ニュース01

    AOI Pro.とTYOが経営統合、「AOI TYO Holdings」に

    解説:AOI Pro.とティー・ワイ・オー(以下TYO)は7月11日、経営統合に関する基本合意締結を発表した。2017年1月4日に共同持株会社「AOI TYO Holdings」を設立し、AOI Pro.の中江康人社長、TYOの吉田博昭社長が共同で代表取締役に就く。

    同社を親会社とし、AOI Pro.とTYOは完全子会社となる。両社共にコア事業となるテレビCM制作事業については、営業上の独自性・独立性を重視し従来通り競合関係を維持していく。ただし、人材教育や仕入れは共同化し、収益力・コスト競争力の強化を図る。

    VRやAR等の新たな技術分野には経営資源を結集しスピーディに開発を進める。10月27日にはTYO創業メンバーの1人である早川和良さんがTYO代表取締役に就任した。

    関連ニュース
    2016年 制作会社の統合・新会社設立など
    4月1日 AOI Pro.グループ、ナカミノを母体としたデータ&クリエイティブカンパニー「Quark tokyo」始動
    6月1日 1→10HOLDINGS、TOW、ギークピクチュアズがスポーツをテーマにした「スポーツイズグッド」設立
    10月3日 TYO パブリック・リレーションズ」始動
    1→10HOLDINGS が空間クリエイティブスタジオ「1→10imagine」設立
    10月14日 電通 イベント&スペース・デザイン局と電通テック イベント&スペース関連部署を統合、「電通ライブ」に改組改称を発表
    11月1日 TYO デジタル・ワークス」始動

A子▶ 続けて、読者の皆さんの声と共に「2016年重大ニュース」を振り返っていきたいと思います。1つ目はAOI Pro.とTYOの経営統合。CM制作業界2位と3位が統合、首位の東北新社を抜いて国内シェアでトップに立ち、業界勢力図を大きく塗り替えました。

B子▶ 新しい会社では、海外事業に力を入れるほか、VRやARなどのテクノロジー開発に投資していくとしているね。

A子▶ 一方で、テレビCM制作事業については、それぞれの独自性・独立性をこれまで通り維持するとしています。テレビCMの制作現場からすると、何がどう変わるのかまだ少し見えづらいところも。詳しくは取材の上、続報をお伝えしたいと思います。

B子▶ ほかの制作会社の動きは?

A子▶ 別枠でそのほかの動きもまとめてみました。TYOがTYO PRを設立してPR市場に進出したり、1→10HOLDINGSでもスポーツの新事業会社や、デジタル技術を活用した空間クリエイティブの会社を立ち上げています。電通と電通テックによる「電通ライブ」設立のニュースもありましたね。「リアル空間×体験×デジタル表現」のジャンルはますます盛り上がっていきそうです。

B子▶ いわゆる『広告制作』以外のさまざまな要望に応えられるように、事業再編が進んでいるということだよね。

A子▶ はい。ライゾマティクスも今年「リサーチ」「アーキテクチャ」「デザイン」の3部門を設立しましたが、それまでは「何でも頼めるが、何のプロフェッショナルかわかりづらい」と思われていたのが課題だったそうです。この3つに分けたことで ...

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