今年10月、「デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)」にて、2年に一度開催される子ども向けクリエイティブプログラム「ちびっこうべ2016」が4日間にわたり開催された。「ちびっこうべ」は、約1万人の子どもたちでつくる「夢のまち」。子どもたちは「警察官」「バーテンダー」「記者」など40種類以上ある仕事から選んで働き、もらったお給料で買い物やイベントを楽しむ仕組みだ。
ちびっこうべには、シェフ、建築家、デザイナーらクリエイターに学び、子どもたちが自分たちでつくりあげる食べ物屋「ユメミセ」も登場する。当日の参加も含めると、関西で活動する約100人のクリエイターがこのイベントに参加。子どもとクリエイターが一緒につくりあげるイベントでもある。
本イベントの開催は今年で3回目。制作のクリエイティブディレクターを務めた、かたちラボの田中裕一さんは、「今年は子どもたち自身の手で仕事の内容が進化したり、ハローワークを通さず自ら売り込んで来る子、ベテランスタッフとして仕事を回しだす子が登場するなど、子どもが自らアイデアを出し、行動に移す姿があちこちで見られた。それが印象的でした」と話す。
ちびっこうべのコピーは「子どものまちは、神戸の未来。」。「ここは、子どもたちが『自らの手で自分たちのまちを変えていく』体験をする場です。ここで学んだこと、ここで生まれた関係性がきっかけになって、ちびっこうべから将来神戸を元気にするクリエイターに育ってほしい。そんな気持ちで、今後もちびっこうべを継続、発展させていきたい」という。
- 企画制作/かたちラボ+mém+Cahier
- CD+C/田中裕一
- AD/前田健治
- I/サタケシュンスケ
- Webデザイン/多々良直治