クラシエ/FRISK「ジブン転換 付箋」篇
気になるあのCMの演出やキャスティングについてディレクターにインタビュー。今月取り上げるのは、クラシエの錠菓「FRISK」のCMだ。
DIRECTOR'S WORKS
あのCMの演出やキャスティングについてディレクターにインタビュー。今月は息のぴったり合った双子のパフォーマンスから目が離せないキンチョーのCM「知りとーなかった」篇の舞台裏を聞く。
「♪ クローゼットの中にはダニがわきやすい ♪あぁ知りとーなかった知りとーなかった知りとーなかったよ ♪ゴンゴン ゴン ゴンゴン…」と、双子の姉妹が歌いながらカップダンス風のパフォーマンスを披露する防虫剤「ゴンゴン」のCM。演出を担当した河上ゆう監督の元には、「商品パッケージを使った女の子2人のカップダンス、歌詞はダニのエグい話でやりたい」とオーダーがあったという。
音楽を担当したのは作曲家の吉田ゐさおさん。河上監督とは、ワコールの「リボンブラ」も手がけたコンビだ。「箱は擦る音か叩く音、置く音の3種類の3つくらいしかバリエーションがありません。それらを歌詞とのタイミングを見ながら組み合わせ、リズムを作っていきました。振りとも密接に関わるので、自分でVコンをつくって振付の方に送り、さらに振り付けた動画を戻してもらい…とやりとりして進めました」と話す。撮影現場でも、音と振りがシンクロする気持ちよさを追求して微調整が重ねられた。
双子姉妹はオーディションで選んだ。「双子しばりで探していたわけではないのですが、2人のピュアな感じがよくて。それに、息をぴったり合わせないといけないので、一緒に住んでいる双子なら家で練習できるという計算もあって(笑)」(河上さん)。撮影するにあたりイメージしたのは「修道院で暮らしている2人」だという。「ダンスショー風ではなく、規律の中で生活する人がいつもしていることを淡々としている、という見え方がいいと思っ ...