「がんばる母さんやめました」自分らしさを探る「卒母」の考え方
『卒母のためにやってみた50のこと』(大和書房)という本に出会い、ページを繰り出したら止まらない。手書きの文字とイラストで構成されているたたずまいもユニーク――著者でありグラフィックデザイナーの田中千絵さんに話を聞いた。
デザインプロジェクトの現在
セレクトショップのビームスが40周年を迎え、この春、新宿の「BEAMS JAPAN」を生まれ変わらせた。新しい店を通して、やんちゃで面白いビームスの健在ぶりが伝わってきた。今回は2つのユニークなプロジェクトに触れたい。
コンテンツを変えてオープンした新生ビームスジャパン。日本をキーワードに、幅広いカテゴリーのコンテンツをキュレーションするプロジェクト、BEAMS『TEAM JAPAN』の発信拠点となっている。
『クラフトとデザインの橋渡し』をテーマに、日本の手仕事を伝える「フェニカ スタジオ」。
神戸店で展開された「BEAMS EYE on KOBE」の様子。
「これまで世界中の良いモノ・コト」を日本に提案し続けてきたビームスが、今度は『日本』を切り口に、ファッション、プロダクツ、カルチャー、飲食まで、暮らし全般にわたって紹介するのが「BEAMS『TEAM JAPAN』プロジェクト」。拠点となっているのが、「BEAMS JAPAN(以下ビームス ジャパン)」であり、オープン以降、既にいくつかのプロジェクトが進行している。9月30日~10月31日は、ビームスが神戸市と協業した「BEAMS EYE on KOBE」を開催。地場産業とコラボレーションした商品を「ビームス ジャパン」と「ビームス 神戸」で販売し、独自の視点で編集したガイドブックも制作した。
地方自治体の発信プロジェクトで多いのは、プロデューサーやデザイナーを招聘してモノ作りし、海外の展示会で発表するもの。東京の百貨店で販売することもあるが、「見せるのが主体」というイメージが強い。技術にデザインを盛り込んだモノ作りに終始していて、一般に広く伝わっていかない、発信力が弱い。これはもったいないと感じてきた。
大手セレクトショップが …