2016年 カンヌ 日本の受賞は全部で49作品
パナソニック「Life is electric」をはじめ、デザイン部門は相変わらず強い日本。しかし、他の部門が厳しい結果となった。カモ井加工紙「MT」と資生堂「HIGH SCHOOL GIRL?メーク女子高生のヒミツ」はこれまでに数多く国際広告賞を数多く受賞しているが、今回も2部門以上で受賞。オーストラリア政府観光局「GIGA selfie」も3部門での受賞となった。
カンヌライオンズに見る世界の広告2016
サイバー部門 グランプリ
Loterias Y Apuestas Del Estado「Justino」Leo Burnett Madrid(スペイン)
スペインの宝くじ販売会社の「クリスマスくじ」のCM。マネキンメーカーで夜勤警備員として働く主人公のジャスティーノに起こったクリスマスサプライズを、心温まるストーリーで描いた。CMとSNSアカウントを連動させ、Instagramでは主人公のジャスティーノが夜勤の最中に撮影した写真を投稿。Facebookには架空のマネキンメーカーのアカウントを開設し、ファンとのコミュニケーションを行った。
もはやデジタル抜きのキャンペーンなど成立しなくなった今、サイバー部門をカテゴリーとして定義するのがいよいよ難しくなりました。「サイバーとはいったい何なのか」。その根源的な問いが、審査委員長のクロエから僕らに繰り返し投げかけられ、いくつもの回答がホワイトボードに追記されていきました。
そのリストは最終的に、ゴールドからグランプリを選び出す段階で整理され、独自のフィルターとしてチャート化されました。「アイデア」「クラフト」「テクノロジー」「タイム」という4つの円。その真ん中に人間の絵が描かれ、ひときわ大きな文字で …