2016年 カンヌ 日本の受賞は全部で49作品
パナソニック「Life is electric」をはじめ、デザイン部門は相変わらず強い日本。しかし、他の部門が厳しい結果となった。カモ井加工紙「MT」と資生堂「HIGH SCHOOL GIRL?メーク女子高生のヒミツ」はこれまでに数多く国際広告賞を数多く受賞しているが、今回も2部門以上で受賞。オーストラリア政府観光局「GIGA selfie」も3部門での受賞となった。
カンヌライオンズに見る世界の広告2016
「Masters of Creativity」プログラムに参加しケースコンペで優勝。アワードセレモニーで登壇し、Masters of Creativity Winner を受賞した。まだあまり知られていない同プログラムについてレポートをしてもらった。
Masters of Creativityはクリエイティブ業界におけるシニアマネジメントの育成を目的として昨年開始したプログラムで、業界を代表する8 名のCEO / CCOによるセッションと、カンヌ側がアサインした6チームによるケースコンペの2つのパートからなる。1日目から4日目まで、午前中は2コマずつのセッション、午後はプレゼン準備。5 日目にはクライアントおよびCreative Effectiveness 部門の審査員等に対しプレゼンテーションを行った。テーマはMondelezのグミキャンディの中国市場ローンチであり、勝因はアメリカ発の商品インサイトと中国の生活者インサイトの接点を広がりあるクリエイティブに昇華させたことだと聞いている。
本プログラムに参加したのは、クリエイティブビジネスの将来を指し示すプログラムだからだ。国別対抗・エージェンシー対抗の様相を呈しているカンヌライオンズに対し、こちらは「クリエイティブビジネスの未来はダイバーシティにある」ことを ...