2016年 カンヌ 日本の受賞は全部で49作品
パナソニック「Life is electric」をはじめ、デザイン部門は相変わらず強い日本。しかし、他の部門が厳しい結果となった。カモ井加工紙「MT」と資生堂「HIGH SCHOOL GIRL?メーク女子高生のヒミツ」はこれまでに数多く国際広告賞を数多く受賞しているが、今回も2部門以上で受賞。オーストラリア政府観光局「GIGA selfie」も3部門での受賞となった。
カンヌライオンズに見る世界の広告2016
全世界から集まるクリエイティブ。各部門の審査員たちは、それぞれ審査基準を設け、細かく審査を行う。2016年、その頂点に立ったのは、どんな作品なのか。グランプリ作品を中心に審査員の講評とあわせて見ていこう。
デザイン部門 グランプリ
パナソニック「Life is electric」電通(日本)
「見えない電気に姿を与えるプロジェクト」をコンセプトに、子どもたちが公園の遊具で起こした「子どもたちの元気な電気」や、ハムスターが回し車を回転させる運動で起こした「ハムスターのかわいい電気」など、特別な電気で21本のエネループを充電するWebコンテンツを制作。普段の生活の中では、その存在を意識することがない電気を、さまざまなタッチポイントで目に見える形で表現した。
デザイン部門 ゴールド
Lockheed Martin 「The Field Trip to Mars」McCANN New York(アメリカ)
航空機・宇宙船の開発・製造会社ロッキード・マーチンの制作したVRコンテンツ。タイトルは「火星への遠足」。子どもたちを乗せたスクールバスの窓がLEDディスプレイになっており …