2016年 カンヌ 日本の受賞は全部で49作品
パナソニック「Life is electric」をはじめ、デザイン部門は相変わらず強い日本。しかし、他の部門が厳しい結果となった。カモ井加工紙「MT」と資生堂「HIGH SCHOOL GIRL?メーク女子高生のヒミツ」はこれまでに数多く国際広告賞を数多く受賞しているが、今回も2部門以上で受賞。オーストラリア政府観光局「GIGA selfie」も3部門での受賞となった。
カンヌライオンズに見る世界の広告2016
全世界から集まるクリエイティブ。各部門の審査員たちは、それぞれ審査基準を設け、細かく審査を行う。2016年、その頂点に立ったのは、どんな作品なのか。グランプリ作品を中心に審査員の講評とあわせて見ていこう。
イノベーション部門 グランプリ
Google Deep Mind「AlphaGo」Google Deep Mind London(イギリス)
グーグルのグループ会社で人工知能を研究するGoogle Deep Mindによって開発されたコンピュータ囲碁プログラム「AlphaGo」が受賞。人工知能の力で世界最高峰の囲碁棋士の一人、イ・セドル氏に4勝1敗で勝ち越してニュースとなった。
イノベーションライオン
Jukedeck「Jukedeck ArtificiallyIntelligent Music Composer」Jukedeck London(イギリス)
「ジャンル」「曲調」「長さ」を入力するだけで、人工知能が自動でオリジナルの楽曲を作成してくれるサービス。音源を探したり、作曲する手間を経ず、誰でも手軽に自分の希望に沿った著作権フリーの楽曲を作成し、ダウンロードできる。
The Mill「The Mill Blackbird」The Mill London(イギリス)
イギリスのVFX専門会社The Mill が開発した、世界初の完全に調節可能な撮影用の車台。ほとんどのクルマに合わせホイールベースや車幅を変更することができ、この車台にCGでボディを被せることで、どんなクルマの撮影をも可能とする。