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トップクリエイターのすごい打ち合わせ

毎週・全員参加の定例会議が生む問題解決のパワー

オレンジ・アンド・パートナーズ

地域プロデュースから商業施設・空間のプロデュースまで、多彩な企画を世に送り出しているオレンジ・アンド・パートナーズでは、週1 回全スタッフによる定例会議を行っている。

01 オレンジ・アンド・パートナーズの定例会議の様子。週1回、約2時間にわたって開催される。真剣に話していたかと思えば、ふとした一言で笑いに包まれたり。緊張と弛緩の波が心地よい。左手前はこの日の会議を仕切っていた副社長の軽部政治さん。

全メンバーが出席する週1回2時間の定例会議

金曜日、14時。神谷町にあるオレンジ・アンド・パートナーズで、約20名のスタッフが出席する定例会議が始まった。各プロジェクトの担当スタッフがやや緊張の面持ちで、スクリーンに現在進行中のプロジェクトを映し出し、説明する。この日の議題に挙げられたのは、会社の10周年パーティの会場候補、翌月行われるプレゼン案の進行報告、某メーカーの広告コンセプトの相談、某地域の地下商店街のリニューアル案のブレスト、そして会社受付に併設されているコーヒーショップの新しいロゴ案、の計5つ。

発表している途中から、発表者にさまざまな指摘や質問が投げかけられる。「コミュニケーション案の前に、団体の存在意義から考えて直してみたらどう?」「全く違う業界だけど、あの事例のアプローチ、使えるんじゃない?」「その広告じゃ僕は欲しくならないと思う。それよりも…」。やがて、担当スタッフの声は心持ち最初よりも明るくなっていた。「その方向性で考えてみます。ありがとうございます」。会議は滞ることなくテンポよく進行され、ちょうど2時間で終了した。

オレンジ・アンド・パートナーズでは、週に1回このような会議を開いている。なぜ全員を集めて案件を共有するようにしているのか。代表の小山薫堂さんは「アイデアは知識と知識の化学反応、あるいは経験と知識の化学反応です。自分が担当しない案件も皆で共有することで意外なアイデアと出会うと考えるから、このスタイルにしています」と話す。

02 日本酒バル「のまえ」
京都下鴨茶寮が手がける新コンセプト店。東急プラザ銀座にオープン。端正な肴と晴れやかな日本酒のマリアージュを提案する。

担当者はその案件に没頭するあまり、気づかないうちに視野が狭くなってしまうことがある。関係ない立場の人から意見をもらうことで、もう一度視野を広げたり、突破口につながるヒントが得られる。

1回の会議で取り上げる案件の数は、4から7程度。小山さんに報告しておきたい案件がある担当者や、メンバーからアイデアをもらいたい、相談したいという担当者が前もって希望を出し、発表の機会をもらう。そういう意味では、この会議は小山さんへの報告・相談の場を全員参加に拡大したものとも言えるかもしれない。時には …

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