「健康長寿」のイメージが強い沖縄。だが、近年は運動不足や食事の欧米化などによるメタボ化が進み、その神話は崩壊しつつある。メタボ化を防ぐ種々の取り組みの中でも異彩を放つのが、メタボから沖縄県民を救済するために生まれたゆるキャラ「ごっちゃん」だ。
このゆるキャラの仕掛け人は、電通 CMプランナーの長久允さんだ。「沖縄の経営者の知人と話す中で生まれたキャラクターです。メタボの問題について聞くうち、地域PRの象徴でもある『ゆるキャラ』と結びつけて、『ゆるキャラを作って流行らせることで解決できないか?』と考えたんです」。
これまでPR視点のクリエイティブ企画に注力する中で、「ゆるキャラにはもっと存在意義を持たせた方がいい。その方がメディアにも取り上げられる」と感じてきた。ごっちゃんは、その実践のために企画されたキャラクターでもある。デザインは「ゴーヤ+シーサー」から発想され、かわいい見た目に反して、実は「メタボ体型」のおじさんという設定だ。その使命は …