赤瀬川原平のパロディーとユーモア
これまでデザインに関して、たくさんの人やものから影響を受けてきました。その中でもデザインに対する態度で最も影響を受け、今もたびたび思い出すものがあります。それは、前衛芸術家の赤瀬川原平が1970年代に週刊誌『朝日ジャーナル』(朝日新聞社)で連載していた『櫻画報』です。
デザインの見方
子どものときから、とにかく漫画好き。小学生のときは漫画家になりたいと思っていました。特に荒木飛呂彦さんの『ジョジョの奇妙な冒険』にはすごい影響を受けて、Gペンを買って、ずっと模写していたほど。でもストーリーが思いつかず…。漫画家になるのはあきらめ、イラストレーターを目指しました。
とはいえ、やはり漫画は好きで、『筋肉マン』『AKIRA』『ドラゴンボール』…とさまざまな漫画を読み続け、その後はアメコミの世界に。中でも好きだったのがマーベル・コミックの『X-MEN』。中野ブロードウェイで偶然見つけたカードの絵のクオリティが高くて、以来そのかっこよさにどっぷりとはまってしまいました。まだ日本ではあまり知られていないのに、Tシャツを着てみたり。そんな感じだったので、最初にペプシマンを見たとき、ドスッと体を突かれた気がしました。
実を言えば、それまでは …