デザイン・アート・広告賞今月の展覧会&コンペティション
あの時代(とき)のホリゾント 植田正治のファッション写真展

「シリーズ 砂丘モード」より 1983年
©Shoji Ueda Office
「生涯、アマチュア写真家」を自称していた植田正治が初めてファッション写真を手がけたのは1983年、植田が70歳を迎えた年であった。それまでのファッション写真の枠組みを自由に飛び越えた作品は大きな反響をもって迎えられ、新たに植田正治の名を世に知らしめる契機となった。本展は80年代に手がけたファッション写真を中心に植田正治の作品世界を立体的に展示することで、その世界観を追体験する。「80年代」をキーワードに時代の証言者たちを迎えたトークセッションの開催も予定。
あの時代(とき)のホリゾント 植田正治のファッション写真展 | |
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ATSUKOBAROUH |
ライゾマティクス展 グラフィックデザインの死角

ポスター
従来ブラックボックス化されている、デザインにおける抽象的な工程を明確に言語化することで、グラフィックデザインの制作における創造性を浮き彫りにする試み。グラフィックデザイン界のレジェンドである田中一光、福田繁雄、永井一正、横尾忠則が手がけた膨大なポスターをライゾマティクスが徹底的に解析し、配色・構成・感性という3つの要素およびそれらを掛け合わせたグラフィックにより、従来のデザインフローとは違う新たなグラフィックデザインのプロセス、グラフィックデザインの「死角」に迫る。
ライゾマティクス展 グラフィックデザインの死角 | |
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京都ddd ギャラリー |
鈴木マサルのテキスタイル OTTAIPNU 2016 COLLECTION

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テキスタイルデザイナー鈴木マサルが毎年発表する傘の新作の他、大判の図柄をプリントしたバッグやスカーフ、ジャガードを用いたキッチンタオルやバッグなど、鈴木のファブリックブランドOTTAIPNUのコレクションを展示・販売する。会場内では、フィンランドのプリント工場でプリントされた新作のテキスタイルも展示。色、形、構図の全てがのびのびと表現されるテキスタイルデザインの本場フィンランドで、現地のエンジニア達と感性を共有しつくりあげた。
鈴木マサルのテキスタイル OTTAIPNU 2016 COLLECTION | |
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代官山T-SITE GARDEN GALLERY |
伝統の未来|05|和紙『和紙の森めぐり』

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グラフィックデザイナーの佐藤晃一が和紙をテーマに企画。和紙は3~4世紀に中国から齎されたが、その後、日本独自の技術「流し漉き」が確立された。日本の和紙の強靭さと繊細さはこの漉き方によるもの。本展で展示する和紙の多くも、この技法によるもので永い年月の間 …