「りんご」を通して学ぶデザイン
三木健展[りんごデザイン研究所]
グラフィックデザイナー 亀倉雄策の生前の業績をたたえ、グラフィックデザイン界の発展に寄与することを目的として設立された亀倉雄策賞。第18回は、三木健の個展の告知ポスター「APPLE+」に決定した。これを記念して、三木健展[りんごデザイン研究所]が5月9日より開催される。
本作の背景には、三木が開発、構築した『APPLE』というデザイン教育プログラムがある。これは、誰もが知っている「りんご」を通してデザインの楽しさや奥深さに気づいてもらうという構造。さまざまなユニークな実習を通して「気づき」に気づき、最終的にはそれらすべてのプロセスが記録された教科書へと仕上がる。選考会では、ポスターそのものの堂々たるデザインと共に、その背景にある三木のデザイン教育に対するユニークなアプローチが評価された。本展ではデザインのみならず、「デザインとは何か」を問い続ける三木の考えにも触れることができるだろう。
第18回亀倉雄策賞受賞記念 三木健展[りんごデザイン研究所] | |
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5月9日~6月2日 クリエイションギャラリーG8 11時~19時 休館:日曜、祝日 入場無料 ◆問い合わせ→03-6835-2260 クリエイションギャラリーG8 |
「初心」をテーマに7名の作家が作品を発表
椿会展 2016 - 初心 -
1947年から続く資生堂ギャラリーを代表するグループ展「椿会展」が、6月19日まで開催中だ。「椿会」は時代とともにメンバーを入れ替えながら、70年近くにわたり継続している。第七次椿会は2013年に赤瀬川原平、畠山直哉、内藤礼、伊藤存、青木陵子の5名で結成され、2017年まで年1回の展覧会を開催する。
4回目の展覧会となる本年度のタイトルは「椿会展 2016 - 初心 -」。このサブタイトルは、「3.11」から復興していく過程において …