生活者アンケートから探る 動画は本当に見られている?
企業、自治体での動画配信は増えている。しかし、テレビCMと違い、能動的に見にいかなくてはいけない動画。生活者はどのように見ているのだろうか。生活者約1000人に行った動画についてのアンケートを見てみる。
話題になる・拡散される動画は何が違うのか?
「シュールすぎる」「クセになる」「歌が頭から離れない」…など公開時からSNSで話題となった滋賀県による石田三成のCM。増え続ける地域PR動画の中でも異色の存在となった。
♪武将と言えば三成~ イチ・ゴー・ロク・ゼロ、滋賀県生まれ~という通販CMのようなフレーズに、ブルーバックを前に踊る武将たち――。狙っているのか、いないのか、ギリギリの線をついた表現が、これまでの自治体PR動画と一線を画す。
「石田三成は滋賀県にとって郷土の英雄。しかし、歴史ファンにとっては“関ケ原の戦いで負けた悪者”という認識で、滋賀出身の人もその存在をよく知らない。まずは滋賀県=石田三成を認識してもらうことが必要だと思いました」と話すのは、企画を手がけた電通関西支社 藤井亮さん。悪者、冷酷な人間、堅物という言葉で語られる石田三成を親しみやすい印象に変え、多くの人に知ってもらうために、藤井さんが考えたのは観光CMではなく「武将のCM」だ。
「武将をCMすると決めたまではよかったのですが ...