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セレクト10

今月の展覧会:「ピクサー展」「一〇〇年目に出会う夏目漱石」「萩尾望都SF原画展」ほか

デザイン・アート・広告賞 今月の展覧会&コンペティション

萩尾望都SF原画展 宇宙にあそび、異世界にはばたく

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Ⓒ萩尾望都/小学館

『ポーの一族』や『トーマの心臓』など1970年代の少女漫画黄金期を築いた萩尾望都。1975年に発表した『11人いる!』は、従来の少女漫画の枠を超えた本格的SF作品として、当時の漫画界に衝撃を与えた。以後、数々の名作を世に送り出し、今もファンを魅了し続けている。日本の少女漫画史におけるSFの黎明期を担った萩尾望都のカラーイラストレーション、コミック生原稿など200点を超えるSF原画を展示する。

萩尾望都SF原画展 宇宙にあそび、異世界にはばたく

武蔵野市立吉祥寺美術館
4月9日~5月29日まで
4月27日、5月25日休館
お問い合わせ→0422-22-0385

「21世紀琳派ポスターズ 10人のグラフィックデザイナーによる競演」

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永井一正による展覧会ポスター

現代のグラフィックデザインの先駆け、琳派。平面性や単純化された色面、リズム感のある空間構成や装飾性。グラフィックデザインは現代に息づく琳派と言っても過言ではない。琳派400年を記念して、日本を代表するグラフィックデザイナー10人(浅葉克己、奥村靫正、葛西薫、勝井三雄、佐藤晃一、永井一正、仲條正義、服部一成、原研哉、松永真)が、「琳派」をテーマに新作ポスター(B倍4連)を制作。現代作家のDNAに刷り込まれ、血肉化され、継承してきた、琳派の美の様式を堪能できる。

「21世紀琳派ポスターズ 10人のグラフィックデザイナーによる競演」

京都dddギャラリー
4月4日~5月13日まで
日・祝日休館(ただし4月24日は開館)
お問い合わせ→075-871-1480

田中千絵「紙の絵」展

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作家・田丸雅智の新刊『ショートショート診療所』発行記念に合わせ、その装幀・装画・挿絵を担当したグラフィックデザイナーの田中千絵が原画展を開催。同著のために作った原画と、年末に発売された田丸雅智著『たった40分で誰でも必ず小説が書ける超ショートショート講座』の装画、挿絵を一挙展示する。ハンドメイドのあたたかい紙の絵の世界を楽しむことができる。5月にはニューポートにて“港”をテーマにした第2弾の展示も開催予定。

田中千絵「紙の絵」展

manocafe yore
4月5日~4月30日まで
日・月休館
お問い合わせ→03-6658-5863

馬鑑(うまかがみ) 山口晃展

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《九相圖》2003 
カンヴァスに油彩 73×244cm 所蔵:高橋コレクション
撮影:木奥恵三
©YAMAGUCHI Akira,Courtesy Mizuma Art Gallery


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「日清日露戦役擬畫」より「フランス重騎兵」2002 
紙に鉛筆、ペン、水彩 10× 14.8cm 
撮影:宮島径 
©YAMAGUCHI Akira,Courtesy Mizuma Art Gallery


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《厩圖》 2001 
カンヴァスに油彩 74×175㎝ 高橋コレクション蔵 
撮影:木奥恵三
©YAMAGUCHI Akira,Courtesy Mizuma Art Gallery

古典的な絵画手法で古今東西の事象を精緻に描き、絵画の新たな境地を開拓する山口晃。過去・現在・未来…時空を超えた大胆な表現は、日本人の精神性を透視していると国内外の評価も高い。馬の博物館創立40周年を記念した本展では、馬とオートバイを融合させた乗り物が描かれた合戦図や、新作「厩うまやず圖」を披露。絵画の題材となった同館所蔵の合戦図屏風、厩図屏風、武者図、刀剣、鎧・兜、日本在来馬の標本、オートバイも展示する。

馬鑑(うまかがみ) 山口晃展

馬の博物館
開催中、5月29日まで 
月休館(ただし4月4日、5月2日は開館)
お問い合わせ→045-662-7581

特別展「一〇〇年目に出会う夏目漱石」

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夏目漱石「心」原稿 1914年 岩波書店蔵


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夏目漱石 1912年 神奈川近代文学館蔵

没後100年を記念して開催する本展は、漱石の作品世界と、英文学者から作家に転身しわずか10数年の創作活動のなかで、数々の名作を書き上げた苦闘の生涯を紹介する。漱石と深いゆかりを持つ岩波書店、東北大学附属図書館の所蔵資料、夏目家寄贈資料を中心とした漱石コレクションをはじめ、数々の貴重資料により展覧。作品・人間へのアプローチを通し、漱石と現代の読者の新たな出会いの場の実現を目指す。

特別展「一〇〇年目に出会う夏目漱石」

県立神奈川近代文学館
開催中、5月22日まで
月休館(ただし5月2日は開館)
お問い合わせ→045-622-6666

片山真理 個展「shadow puppet」

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現代美術、音楽、講演、執筆などあらゆる方面で活躍の場を広げる若手アーティスト、片山真理。先天的な足の病気をもって生まれ、9歳のときに両足を切断。以来その特徴的な身体を介し「ハイヒールプロジェクト」などの活動やポートレート作品 …

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今月の展覧会:エンキ ビラル、石川竜一展、第8回恵比寿映像祭他
永瀬正敏写真展、MUSIC HANAYO × LAD MUSICIAN、黒田 潔[Rain]ほか
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