東京・赤坂駅から徒歩5分の「赤坂パークビル」の一角に、赤いビロードの扉と映写機がある。映画館のようなその扉の先がSTEVE N’ STEVENのオフィスだ。劇場作品からテレビ番組、企業の動画コンテンツまで幅広く映像を手がける同社らしく、オフィスのコンセプトは「シネマ」。社内は古き良き映画館を思わせる仕様だが、その裏に最新のデジタル設備が備わっている。
その象徴が試写室だ。赤い絨毯に重厚感のあるインテリア。見た目はクラシックだが、会議室とネットワークで直結し、打ち合わせの結果をリアルタイムに映像に反映し大画面で確認できる。「2013年にこの場所に移転したのも、試写室がほしかったからなんです。特に劇場用作品など大画面で見られる作品は、最高の状態で体感いただきたいと考え、音響など視聴環境には力を入れています」と同社取締役/プロデューサーの石井朋彦さんは言う。代表の古田彰一さんも「試写室はSTEVE N’ STEVENの店頭でありショールーム。映像を大画面で見ていただけるだけでなく、関係者がここで顔を合わせることで …