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オンスクリーンのアートディレクション

プログラマーと実現するデータドリブンなデザインプロセス

木村浩康(ライゾマティクス)

ライゾマティクスでアートディレクターとして活躍する木村浩康さんは、日常的にプログラマーとチームを組みながらプロジェクトに取り組んでいる。プログラマーとの協業をどのように進めているのか聞いた。

ライゾマティクス 木村浩康(きむら・ひろやす)
アートディレクター/インターフェイス・デザイナー。東京造形大学卒業後、Webプロダクションを経てライゾマティクスに入社。主な仕事に「Perfume global site project」、「SAYONARA 国立競技場 Future Ticket」、「ggg グラフィックデザインの死角展」、メルセデス「Next stage with you」、NHKエンタープライズ&メディアテクノロジー 8K:VR Theater 「Aoi-碧- サカナクション」など。

対象物をどのようにデータとして扱うかから考える

ライゾマティクスのものづくりの特徴は「データドリブン」であることです。つまり、対象物を「どのようにデータとして扱ったらアウトプットにたどりつけるか」を最初に考えます。

昨年ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)で行った「ライゾマティクス グラフィックデザインの死角」展を例に話しましょう。グラフィックデザイン専門のギャラリーであるgggで展示をするにあたり、僕たちはまず「グラフィック」をテーマに新たな作品を制作することにしました。素材として選んだのは、日本の偉大なグラフィックデザイナーである田中一光氏、永井一正氏、横尾忠則氏、福田繁雄氏の4名の作品。彼らが手がけた約3000点のポスターです。

このポスター群を素材としてデータを抽出し …

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