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「御堂筋イルミネーション」で注目された5つのモニュメント

御堂筋イルミネーション「光のモニュメント」/大阪芸術大学

大阪の冬を彩る「御堂筋イルミネーション」。2015年はその開催区間を延伸し、全長約4キロメートルにわたり展開している。その中で、注目を集めているのが、大阪芸術大学の学生がデザインした、御堂筋沿いに置かれた5つのモニュメントである。

01 渡る×トラス橋
02 くぐる×アーチ橋

プロも応募するコンペで優勝

「大阪・光の饗宴2015」を主催する大阪・光の饗宴実行委員会では本年度、開催区間を延伸、御堂筋全体をイルミネーションで彩ることとした。それに併せて御堂筋沿道にある企業ビルやホテルなどの前に「光のモニュメント」を設置することを決定。2015年夏に公募を開始した。本コンペは、5つの作品を同時に提出すること、さらに歴史・文化・芸術の大阪、水都大阪など、それぞれの作品にテーマを設定してデザインすることが条件だった。この条件をクリアし、多く作品の中から選ばれたのは、大阪芸術大学デザイン学科プロジェクトチームによる「光のモニュメント」である。

同大学プロジェクトチームは、「御堂筋にかかる5つの橋」というテーマで企画。「アーチ橋」「斜張橋」「トラス橋」「ラーメン橋」「吊橋」という5つの橋構造をモチーフに、照明演出をプラスしたモニュメントをデザイン、自らの手で制作した。「橋には、さまざまなものをつなぐ機能があります。そこで今回、光でつなぐ大阪の絆を大きなテーマに掲げ、「集う」「渡る」「つなぐ」「くぐる」「出会う」という私たちが橋を使うときの5つの行動を具体的なデザインへと落とし込んでいきました」と、同大学空間デザインコース 間宮吉彦教授は話す。このプロジェクトは、空間デザイナーとしても活躍する間宮教授のディレクションのもと、同コースで学ぶ十数名の学生が取り組んだ。

5つのモニュメントはアクリル板、アルミ、木材など使っている素材、構造、そして光の演出方法もすべて異なる。「企画、デザインはもちろん、制作、予算、進行管理まで、完成までのデザインマネジメントはすべて学生たちに任せました」。間宮教授の授業では大学の食堂をカフェにリノベーションするなど机上のデザインにとどまらず、実践を大事にしている。そこで今回も、まずは置かれる場所との関係性やそこでのクリエイティブのあり方、搬入、搬出の手順や安全性への配慮、さらには収支まで、学生たちはプロ同様のデザインマネジメントを実践している。「空間デザインが建築と違うのは、全体をトータルで考え抜いた上でデザインをすること。造形だけではなく、そこでのコミュニケーション、シチュエーションなど、すべてをトータルで考える力が求められます」。この光のモニュメントの取り組みは、まさにその実践となった。

プロも参加するコンペを勝ち取っただけあり、そのデザインと仕上がりのクオリティが評判に。企業やホテルなどのエントランスに設置されているため、ライトアップ時には絶好のフォトスポットとなっている。

編集協力/大阪芸術大学

03 出会う×吊り橋
04 繋ぐ×ラーメン橋
05 集う×斜張橋

※「光のモニュメント」は、1月17日まで展示されている。



間宮吉彦(まみや・よしひこ)
1958年大阪生まれ。89年インフィクス設立。数多くの店舗・施設などのデザイン、大阪府との協働プロジェクト「中之島バンクス」のプロデュースほか、2010年の上海万博 日本産業館のデザインを手がける。大阪芸術大学デザイン学科教授。

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