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読者が選ぶ広告ランキング 2016クリエイティブ予測

2015→2016 CM&ONLINE MOVIEの話題をプレイバック!

    地域のPR(動画)がとにかく面白い!

編集A▶ 2015年のテレビCMとオンライン動画のトピックスです。動画についてはYahoo!映像トピックス編集部(以下映トピ編集部)からもコメントをいただいています。2015年は元気な地域PR動画が目立ちました。大分県の「シンフロ」小林市「ンダモシタン小林」を筆頭に、一挙に地域PR動画戦国時代に突入したというか…。一時期の「ゆるキャラ」が「動画」に取って代わった感じですね。

編集B▶ 小林市はこの動画で初めて知ったものね。そう考えると確かに効果があります。その一方で、ただきれいな景色を次々と見せるような動画で、はたして人が来るのだろうかという疑問も。観光なのか、移住促進なのか、目的をはっきりさせてプランニングしないと埋もれてしまう気がします。

A▶ 大分県は「おんせん県」を長く続けることで、地元の人も大分県の売りを「温泉」だと認識するようになったと聞きました。話題性に留まらない成果と言えそうです。

A▶ CMでは、「昔話もの」が目立ちました。火付け役はペプシの桃太郎で、その後auの三太郎、節分の時の「スマート鬼」、村田葬儀社の“人生のように突然終わるCM”もありました。

B▶ なぜ昔話ブームなんだろうね?

A▶ 三太郎はauの「あたらしい自由」というコンセプトに、昔話のキャラクターを意外な形で登場させる企画(既成概念を壊す企画)がぴったりだったからと聞きました。日本人なら誰もが知っている昔話は、最初から親しみや興味を持ってもらいやすい。そこで上手く関心を引き、生き生きしたキャラクターとのギャップで引きつける仕組みになっていますよね。

B▶ でも、今の子どもの中には昔話を知らない子もいるんじゃない?

A▶ そこも想定されていて、このCMは“家族”がターゲットなので、お茶の間で子どもが知らなければおじいちゃんが教えてあげてもいい。家族の間で話題にしやすいCMにしたい、という思いがCDの篠原誠さんにはあったそうです。

B▶ なるほど。「スマート鬼」は「節分」を上手く使って話題をつくったよね。

A▶ そうなんです。映トピ編集部からも以下のようなコメントをいただいています。

    突如起きた昔話ブームのわけは?

    img02

    大塚製薬 ソイジョイ・ソイカラ「スマート節分」篇 WebCM(博報堂)

    「スマート鬼」の魅力:ほかのイベント(クリスマスや正月など)と比べて、「節分」これまであまり凝ったコンテンツがなかったので余計にインパクトがありました。モデルのような鬼が一般家庭に現れるギャップも面白かったです。(映トピ編集部)


    img03

    村田葬儀社「昔話」篇 テレビCM(電通西日本松山支社)

B▶ 三太郎は「一寸法師」ネタ(CMの中に小さな一寸法師が隠れている)などの仕込みも上手。

A▶ 一寸法師ネタ …

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