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グッドデザイン賞2015受賞 (PR企画)

日本のあらゆる生活空間にフィットする椅子

岩谷マテリアル

岩谷マテリアルが開発した樹脂製椅子は、約2.1kgと片手で持ち運びできる軽さで移動も取扱いも楽々。8脚までスタッキングできるので収納場所をとらず、パーティーなど来客人数が増えたときにも重宝する。

小さいながら安定した座り心地

軽くて便利な樹脂製椅子は海外製品を皮切りに近年人気が高まっている。しかし、その多くはサイズが大きく、靴を脱ぐと座面が高く浮いてしまうなど日本人の体型に適うものが少ない。その問題点を考慮したのがこの椅子。日本人にとって、日本の住空間にとって最適なミニマルサイズを追求。着座時の安定性を確保するために、何度も座り比べを行い、ミリ単位で設計を練り直した。軽量でスタッキング性能が高く、人が安定して座れる最小限の座面面積と座面の高さ、背もたれの高さを創出している。

「心がけたのは、自然に心地よいデザイン。生活のさまざまなシーンで身体と心をサポートしてくれる存在になればと考えました。玄関の靴履きやキッチン作業など、身体の負担軽減のほか、窓辺や庭先など、今まで置いてなかった場所に座る場をつくることで、新しい風景をつくったり、眺めたりなど、心を癒すこともできます」(デザイナー 橋田規子さん)。もっとも労を費やしたのは、椅子の佇まいをキープしながら、強度を保たせること。脚や座面の厚みをできる限りスリムにし、ガラス繊維を配合することで強度面の不安を解消した。家庭のセカンドチェア用途のほか、飲食店などの待合椅子、商業施設の休憩椅子などで利用されている。

  • PR :和久井一郎
  • Dir :名児耶秀美
  • D :橋田規子

審査員講評:身体的・空間的に適切な形

さまざまな場面で役立ちそうな、便利なコンパクトチェアです。軽量だから持ち運びもしやすく、スタッキングすればスペースもとらない。あったら便利という、あえてメインでないことにある価値を掘り起こした、サブファニチャーに焦点をあてた着眼点が上手く活きています。身体的にも空間的にもユーザーにとってのメリットを適切な形とサイズに落とし込まれていて、シンプルな形状はカラーバリエーションと掛け合わせることで、さらに使われるシーンが広がっていくのではないでしょうか。

五十嵐久枝(いがらし・ひさえ)
インテリアデザイナー。桑沢デザイン研究所インテリア・住宅研究科卒業。クラマタデザイン事務所勤務後、イガラシデザインスタジオ設立。空間デザインを中心に、家具・プロダクト・遊具の商品開発など、携わる領域は広がりつつある。

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