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名作コピーの時間

スティーブ、あんたずるいよ。

曽原剛

    国をきれいに

    宝島社/2000年
    ○C/前田知巳

    オリンピックがなければ、平凡な夏でした。

    日本民間放送連盟/1996年
    ○C/小松洋支、岡康道

    Think Different

    Apple/1997年

1999年にコピーライターとして博報堂に入社した。幸運にも、一年目の仕事で朝日広告賞やTCCの新人賞も獲得できた。「ソハラってやつは、わりとできるらしい」ということだったかもしれない。これまたラッキーにも、当時の花形「宝島チーム」に加わることになった。振り返ってみると、当時の僕は企画というものを理解していなかった(そりゃそうだ)。キャッチフレーズもどきはそれなりに書けたかもしれない。ただ、企画を決定づける考え方、戦略、アイデアを言葉で表現することはまったくできていなかった。前田さんは、そういうことをさらりと1ページにまとめてくる。その言葉を読むと、ビジュアルが浮かんでくる。プレゼンのストーリーが浮かんでくる。世の中の人の反応が想像できる。本当の意味でのコピーライターのスタートは、この仕事に関われたことだったと思う。

オリンピック関連の広告はあまり好きではない。このキャンペーンとP&Gの'Thank You Mom'以外は。両者に共通しているのは …

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