この世界とどう向き合うべきか

01 ミヤギフトシ《花の名前》2015年 ©Futoshi Miyagi
愛すべき世界
鷹野隆大、丹羽良徳、ミヤギフトシ、森村泰昌が参加する「愛すべき世界」が、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で開催中だ。
本展では、4人の作家それぞれが自らの立つ場所を見つめ、そこにある課題を自分のものとして深く考えることから生み出した作品を紹介する。丹羽とミヤギは本展のために新作を制作。鷹野隆大も長く続けている「毎日写真」から、新たに撮影した写真を出品する。一方、森村泰昌は、20世紀を一度、検証することで新たな時代へとつなげようと考えた、今こそ必要とされる「なにものかへのレクイエム」からの出品となる。現代を鋭く批評する内容の作品ながら笑いや美しさを交えた作品は、私たちに危機感を覚えさせると同時に、希望をも感じさせてくれるだろう。

森村泰昌《なにものかへのレクイエム(独裁者を笑え/スキゾフレニック)》2007年
courtesy of the artist and Yoshiko Isshiki Office, Tokyo

丹羽良徳《日本共産党でカール・マルクスの誕生日会をする》2013年
©Yoshinori Niwa

鷹野隆大《15.04.17.#e37》2015年(「毎日写真」より)
Courtesy of Yumiko Chiba Associates, Zeit-Foto Salon ©Ryudai Takano
愛すべき世界 |
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開催中、2016年3月27日まで。 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 10時~18時(入館は17時30分まで) 休館:12月25日~31日 観覧料:一般950円、大学生650円、高校生以下または18歳未満・丸亀市内に在住の65歳以上・各種障害者手帳をお持ちの方は無料 ◆問い合わせ→0877-24-7755 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 |
注目の映像作家アピチャッポンの特集上映

『世紀の光』©2006 Kick the Machine Films
アピチャッポン・イン・ザ・ウッズ2016
美術家としても国際的に活躍するタイ出身の映像作家 アピチャッポン・ウィーラセタクン。『世紀の光』(2006)の劇場初公開にあわせて、彼のこれまでの作品を紹介する特集上映『アピチャッポン・イン・ザ・ウッズ2016』が、1 月9 日から東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムで開催され ...