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「旅クリ」レポート

九十九島大学、 いよいよ大詰め!ゲスト講師は「スーパー公務員」高野誠鮮さん

2015年4月に始動した、ブレーンの地域活性「旅クリ」プロジェクト。九十九島で行われている九十九島大学の第4回目の特別講義が10月中旬に開催され、受講生たちは長崎県佐世保市に再集結した。

高野誠鮮さんによる講義

地域の声を引き出すヒアリング活動

「九十九島大学」は、佐世保市の九十九島エリアの知名度を高めるため、全国から選抜された受講生たちと地元のエキスパートが協力して、PR活動を行っていくプロジェクトだ。これまで受講生たちは、ワークショップや講義を受講し、地域活性クリエイターとして必要な知識を身につけてきた。また、九十九島の魅力をPRする「ネタ」になりそうな、観光スポットやアクティビティを実際に見学・体験し、島の認知度を上げるための企画案を考案してきた。

今回の特別講義の1日目は、各受講生が考えた企画案をもとに複数のチームに分かれ、それぞれ観光地各所を訪問したり、地元の方々へのインタビューを行った。基地のまちとしての佐世保市に焦点を置いた企画を考えたチームは、海上自衛隊佐世保史料館や、米軍基地の内部などを見学。また、島の民泊や漁業に関する企画を考えたチームは、民泊を運営している体験振興会の代表者や、若手漁師の方々へのインタビューを行い、PR企画を考える上で重要な、地元の人々の生の声を聞き出した。

“スーパー公務員”高野誠鮮さんによる特別講義

2日目の朝には、高野誠鮮(じょうせん)さんによる講義が行われた。高野さんは「限界集落を蘇らせたスーパー公務員」と呼ばれ、テレビドラマ「ナポレオンの村」のモデルにもなった人物だ。自身の石川県羽咋市役所の公務員としての経験をもとに、「不可能」だと否定され続けたプロジェクトをいかに推進し、成果を上げてきたかを説明した。

高野さんは地域活性のための基本戦略として、「メディア戦略」「ブランド化戦略」「交流戦略」の3つを挙げ、「ブランド化戦略」の具体例として「人は憧れの人が持っているもの、食べているものに関心を持つ」という「ロンギング効果」を使い、「ローマ法王献上米」のプロジェクトを成功させたというエピソードを紹介した。日蓮宗の僧侶でもある高野さんは、講義の最後に「『修行』というのは、行きながら修正していくと書きます。行動なき修行はありません。とにかく行動をして、色々なものにぶつかって、その度に修正していくことを繰り返してください。そうすることで、体が勝手に良いバランスを覚えていくものなのです」と受講生に語った。

受講生からは「実現不可能に見えてもとにかく行動してみることの大切さを感じた」という声が上がった。

午後からは、九十九島大学校長の小西利行さん、小林麻衣子さんによる九十九島のPR企画を考えるワークショップが行われた。前提として、どのような方向性で企画作りを進めていくかの説明があったあと、受講生が事前に各自で考えてきた各企画に対するフィードバックが行われた。小西さんは「企画には、
(1)簡単にわかること
(2)オリジナルであること
(3)PR力があること、
の3点が絶対必要。『東京の人が10万円かけて九十九島に行こうと思うか』を考えると、かなりハードルは高いが、それを越えられるような魅力的な切り口のアイデアを考えてほしい」と語った。

受講生たちによるPR企画の考案は現在も継続して行われており、次回12月中旬に行われる最終講義では、これまで行ってきた活動の集大成として、それぞれの考えた「PR企画」と「九十九島に必要なこと」を佐世保市役所や佐世保観光コンベンション協会の人々の前で発表する予定だ。

「旅クリ」がグッドデザイン賞受賞!

月刊「ブレーン」の地域活性化プロジェクト「旅クリ(旅+クリエイティブ)」が2015年度グッドデザイン賞を受賞しました。今回の受賞で評価されたのは「外部のクリエイターに偏重せず、ローカルエキスパートも重用しながら進めていくプロジェクトの進行性」。独自性を生かしたアウトプットに結びつけるべく、今後もプロジェクトを進行してまいります。

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