仙台土産笹かまぼこの人気店のひとつ鐘崎は、保存料・でんぷん不使用の素材を生かした自然な味わいで、地元民からの評価が高い。しかし、若年層のかまぼこ離れなどの理由で市場全体が伸び悩んでいた。まずパッケージから、今の時代性を表現する必要があった。東北博報堂とサン・アドが着手したのは、鐘崎の看板商品「大漁旗」のパッケージのリニューアル。従来の筆文字から活字の書体へ、モダンな味わいのシンプルなデザインに変更している。
「a Heart of Sendai」というコピーは笹かまぼこを仙台の誇りと捉え、市場のさらなる拡大をめざす鐘崎の志を表す。一方、主力商品「大漁小町」の後継となる新商品「かねささ」のパッケージでは、新鮮さや笹をイメージした市松模様をデザインに採りいれている。「パッケージは生活者に購入を促す、最後の接点。ビジネスチャンスにつながる宣伝媒体そのものなんです」(サン・アド CD 古居利康さん)。商品とパッケージをキービジュアルに新聞広告 …