音楽、スポーツ…
ヤマハの資産を生かして開発
この10月、ヤマハ発動機によるオリジナルのストレッチ体操「Rev ストレッチ」が発表された。「Rev(レヴ)」とは、エンジン回転を上げる、わくわくさせる、高ぶらせるという意味。同社では2013年より「Revs your Heart」をブランドスローガンに制定しており、そこから取ったものだ。
だが、日本ではバイク好き以外には「Rev」という単語の意味がなかなかわからない。それがこのスローガンの課題だった。「Rev ストレッチ」の開発を手がけたグレートワークスTOKYOの鈴木曜さんは、昨年は「Rev トランスレーター」(エンジン音を翻訳するスマホアプリ)で社外での話題化に取り組み、今年はインナーブランディングをテーマにした。ブランドスローガンをまず社員に身近なものとすることが社外に広める近道と考えたのだ。着目したのは、社内で行われていた毎朝の体操だ。「以前働いていた会社(富士重工業)にも体操の時間があったんです。工場では腰痛や肩こりが多いと昔から聞いていたので、それを解消するような体操をオリジナルで開発し、そこにRevのメッセージを乗せられないかと考えました」。
開発にあたっては、ブランド推進グループを中心に社内のさまざまな部署の人に …