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セレクト10

今月の展覧会:「SHOWCASE “stands”」「オノデラユキ作品展「Muybridge’s Twist」「ブラック ホワイト タイプ シングス」ほか

SHOWCASE “stands”

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SHOWCASE ロゴマーク

今年3回目となる2015年のSHOWCASEは、“stands”と題し新たな企画展として開催。ジャンルや経歴を問わず、さまざまな領域から選ばれた力強い個性をもった日本の作家とデザイナーの作品を展示する。長岡勉、大原大次郎、山部宏延、岡本光市、津田直、福井利佐、青田真也、増田敏也、破改作家 Velo、小町渉、山縣良和、熊谷幸治が参加。

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昨年代官山で実施した際の様子

SHOWCASE “stands”
11月1日~3日 表参道ヒルズ 本館
入場料:1000円
お問い合わせ→03-3481-5518(E&Y)、
03-6427-9296(method inc)

1丁目ほりい事務所 ×CLASKA Gallery & Shop "DO"TREE +
こんなツリーがあったら こんな格子柄があったら

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1丁目ほりい事務所 ×CLASKA Gallery & Shop "DO" TREE+

CLASKA Gallery & Shop "DO"本店で2年ぶり5度目となる、堀井和子さんの企画展。メインとなるのは、堀井さんのアイデアをもとに木工作家 吉川和人が製作した栗の木のツリー。そこに、ガラスや鉄や陶器などでできたさまざまなかたちのオーナメントを組み合わせて、堀井さんらしい素敵なツリーが完成した。このほかにも、オリジナルテキスタイルの小物、コラージュのポスターなど、堀井さんならではのアイテムが出品される。

1丁目ほりい事務所 ×CLASKA Gallery & Shop "DO"TREE +
こんなツリーがあったら こんな格子柄があったら
CLASKA Gallery & Shop "DO" 本店
開催中、12月6日まで
お問い合わせ→03-3719-8124

最高記念室「FUTURE FOR FUTURE」

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最高記念室「FUTURE FOR FUTURE」

水野健一郎、我喜屋位瑳務、高松徳男、足立拓人、堀田知聖(仮メンバー)で結成された平面作品中心の西東京系美術ユニット。スタイルや文脈にとらわれず個人的な美意識だけをたよりに制作した作品を持ち寄り、世代を超えてその最高感を分かち合うことを目的としている。

本展では、美意識が拠り所を失いつつあるこの時代を、「美意識消滅の危機であると同時に、流行に左右されない純粋美意識に昇華するまたとない機会」と捉えるための「超現実肯定法」をテーマに作品を公開。

最高記念室「FUTURE FOR FUTURE」
Fm
開催中、11月28日まで。
月・火・水曜日休廊(会期中の祝日は通常営業)
お問い合わせ→070-6969-1412

ベルント・クーヘンバイザー:ブラック ホワイト タイプ シングス

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「ブラック ホワイト タイプ シングス」展の様子

ドイツ・ミュンヘンで活躍するグラフィックデザイナーベルント・クーヘンバイザー。ドイツのECMレコード、スイス・ラース・ミューラ等のデザインを手がけている。「スイスタイポグラフィ」の流れを受け継ぎつつも、まず“形”ありきではない、より内容に即したコンセプチュアルなアプローチをとる。本展ではクーヘンバイザーがこれまで手がけた書籍を中心に概観し、あわせて作品集「Black White Type Things」を発行する。

ベルント・クーヘンバイザー:ブラック ホワイト タイプ シングス
print gallery
開催中、11月15日まで
火・水・木曜日休廊
お問い合わせ→03-6873-4545

東泉一郎「プロトタイピング moving sketches」

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© Ichiro Higashiizumi

さまざまなデザイン領域とサイエンス、エンジニアリング、さらにはアート、身体的表現などの間を翻訳・橋渡しするデザイナー、クリエイティブディレクター東泉一郎。本展は「いま作りつつあるもの、あるいは、これから形にしようとしているもの」のアイデア、開発途中の試行錯誤と混沌を「動くスケッチ」の形でプロトタイプ化。会場の環境を生かしたサウンドインスタレーションとともに展示する。

東泉一郎「プロトタイピング moving sketches」
Gallery Trax
11月7日~ 29日
火・水・木曜日休廊
お問い合わせ→080-5028-4915

Kikuko Usuyama Photo Exhibition “Subway”

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Kikuko Usuyama Photo Exhibition “Subway ” より

1997 ~ 2013年にニューヨークに在住し、現在は東京を拠点とするフォトグラファー 宇壽山貴久子。11年から13年までの2年間、ニューヨークで地下鉄に乗る人々をiPhoneで撮影した作品を初公開。撮られていることを知らずに佇む無意識の表情は凍りつくように静かで、ぞっとするような美しさがある。

Kikuko Usuyama Photo Exhibition “Subway”
stock books & coffee
11月4日~ 28日
日・月・火曜日休廊
お問い合わせ→022-342-1082

キムソンヘ展「トロフィー」

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BEAMS

ぬいぐるみ、アメリカン・トイ、天然素材、廃材などから創り出すシャンデリアアーティスト、キムソンヘによる大型展覧会。本展では、高さ約2mの巨大シャンデリアも登場。活動10周年を迎えた今年、学生時代にもらった「Trophy」(記念碑)の思い出に重ね、彼女自身のこれまでの軌跡をたどりながら、これからの可能性を表現する。

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シャンデリアアーティスト Kim Songhe(キムソンへ)

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オリジナル作品

キムソンヘ展「トロフィー」
ラフォーレミュージアム原宿
11月6日~ 15日
お問い合わせ→03-3475-0411

BLACK & WHITE Portraits of James Chance by Anya Phillips

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©Anya Phillips/Courtesy of Vacant

70年代後期から80年代中期のノー・ウェイブ・ムーブメントにおいて中心人物であったジェームス・チャンス。彼の恋人でマネージャーだったアーニャ・フィリップスが撮影、彼女の死後ジェームスが保管してきたポートレイト写真が公開中。アーニャは、伝説的なナイトクラブ「マッドクラブ」のホステスとして、ニューヨークのアンダーグラウンドカルチャーに大きな影響を与えた人物としても知られている。あわせて写真集も刊行された。

BLACK & WHITE Portraits of James Chance by Anya Phillips
VACANT
開催中、11月23日まで
月曜休廊(最終日を除く)
お問い合わせ→03-6459-2962

オノデラユキ作品展「Muybridge's Twist」

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"Muybridge's Twist”, No4 drawing,
photography, collage on canvas
304 × 210cm 2015 
すべて©Yuki ONODERA

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"Muybridge's Twist”, No3 
drawing,photography,
collage on canvas 277 × 211cm 2015

日本では5年ぶりとなるオノデラユキの新作展。今回の新作は、これまでのオノデラの技法を大きく展開させた特大のコラージュ作品。撮影、デッサン、コラージュ、そしてまた撮影、プリント、コラージュと幾重にもプロセスを積み重ねた多層的な手法で、最終的にキャンバス上に直に印画紙がコラージュされ仕上げられている。今春、ヨーロッパ写真美術館の個展で評価を得た作品も併せて展示する。

オノデラユキ作品展「Muybridge's Twist」
ZEIT-FOTO SALON
開催中、11月10日まで
日・月・祝日休廊
お問い合わせ→03-3535-7188

日産アートアワード2015-ファイナリスト7名による新作展

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ミヤギフトシ《The Ocean View Resort》
2013年19分25秒
エディション5+1AP

今年、第一次選考によって選ばれたファイナリスト7名(秋山さやか、久門剛史、石田尚志、岩崎貴宏、ミヤギフトシ、毛利悠子、米田知子)による新作を含む展覧会。会期中にはファイナリストやグランプリ受賞者によるトークイベントなどを開催。来場者が最も印象に残ったファイナリストを応援できる、オーディエンス賞は11月14日~ 23日の10日間、来場者の投票によって決定される。

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毛利悠子《 I/O─ある作曲家の部屋》
2014年紙、木、アクリル、埃、電球、モーター、ブラインド、フォーク、オルガン、ドラム、鈴、工作箱など
294×609×802cm(サイズ可変) 
展示風景:横浜美術館 撮影:田中雄一郎
(提供:横浜トリエンナーレ組織委員会)

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米田知子《 平和記念日・広島》(「積雲」シリーズより) 2011年 
発色現像方式印画 65×83cm

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石田尚志《燃える椅子》2013年 
シングルチャンネル• ビデオ
© 2013 Takashi Ishida

日産アートアワード2015-ファイナリスト7名による新作展
BankART Studio NYK
11月14日~ 12月27日。
※ 11月24日はイベント開催のため一般入場が不可。
お問い合わせ→03-6277-5561
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