素材と向き合う ものづくりの一歩手前
2021年に東京・南青山にあるgalerie a(ギャルリ アー)というギャラリーでアーティストの本池大介さんの展覧会が開催されました。galerie aは、オーナーの秋吉伸彦さんが作家に創作の種のようなものを与え、それをもとに生まれた作品が展示される場です。
デザインの見方
会社に入り、自分でお金を稼げるようになったとき、週末ぐらいは少し高いビールを飲もうと思いました。そのとき、近所のスーパーで手にしたのがハートランドビール。選んだ理由は、単純ですが見た目。他のビールはラベルに文字情報があふれているけれど、ハートランドは飲み口のところに、「原材料:麦芽、ホップ」と書かれた小さなラベルが巻いてあるだけ。そのシンプルさ、潔さに惹かれ、思わず手に取りました。
瓶にはロゴがエンボス加工されていて、手触りがいい。飲んでみると味もおいしかった。その後、大学の先輩がハートランドのアート作品公募展に入選したと聞きました。広告ではなくアート活動をしている商品。そのときは何故そんな活動しているのか理解できませんでしたが、ハートランドは他のビールとは何かが違う、と感じました。
買ったとき、まったく意識していなかったのですが、ハートランドはキリンのビールであることを後日知りました。すっかりハートランドのファンになっていた僕はキリン担当の局にいることもあり、「この仕事を担当したい!」と言い続け、その甲斐あって、2011年から担当させていただいています。
ハートランドは来年で発売30周年。入れ替わりが激しいビール業界のなかで ...