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ピンクリボンデザイン大賞

ピンクリボン デザイン大賞 受賞作品結果発表

乳がんを患う日本人女性は12人に1人と言われている※1。早期発見すれば治癒率が高いのに、日本の検診受診者は他の国※2と比べて極めて低い。デザインやコピーの力で乳がん検診の必要性に気づいてもらおうとピンクリボンデザイン大賞は2005年にスタート。今年度は総応募数1万5521点の中から14作が受賞した。

※1 国立がん研究センターがん対策情報センター調べ

※2 OECD(経済協力機構)加盟国

 

伊藤弘樹さん

(左)又野進一さん、(右)森脇久美子さん

(左)等々力心太朗さん、(右)髙橋理紀さん

(左)松丸俊介さん、(右)松浦隆浩さん

(左)橋本明花さん、(右)橋本明花さん

受診を呼びかける意思の強さ

第11回を迎えるピンクリボンデザイン大賞の受賞作が決まった。ポスター部門は、第8回の最優秀作コピー「ピンクリボンは、運動ではなく、行動です。」を用いたA部門と、親子をテーマとした検診受診を促すポスターデザインを募ったB部門。その2部門に加え、前回、前々回と休止していたコピー部門が復活した。

「強引なまでに乳がん検診へ足を運ばせる目新しいコピーに出会えたのは収穫だった」。「デザイン部門はそのまますぐに貼れる絵として完成度の高いポスターが目立った。コピー部門は記憶に残ると同時に啓蒙促進、受診者増加に機能する言葉が選ばれた」と審査員が舌を巻くほど年々質の高い作品が増えている。とくに今回は、両部門とも受診を呼びかける意思の強い作品が選ばれたと審査員長の中村禎さんは語る。「きれいに上手に作るのではなく、目を留めさせてほんの少し気持ちを動かすのがポスターの役割。伝えたい明確な意思がまずあって、どうすれば行動してもらえるか、もっとも浸透するかと考え抜いた作品が最終的には強い」。大切な人に受診してもらいたいというメッセージの表れだろうか。コピー部門は意外にも全員男性が受賞した。例年、ネガティブアプローチの少しドキッとさせる言葉も見受けられるが、前向きなデザインやコピーに着地したのが今回の受賞作の特徴だった。

 

三上佳祐さん

(左)大井慎介さん、(右)久我佳太さん

(左)守谷直紀さん、(右)萬亀信弘さん

 

    主催/ピンクリボンフェスティバル運営委員会(日本対がん協会、朝日新聞社ほか)
    協賛/キリンビバレッジ、ホクト
    後援/厚生労働省、東京都、日本医師会
    支援/Re-bornリボンの会
    特別協賛/宣伝会議
    広報協力/ソネット
    審査員/中村禎、内田喜基、国井美果、田中千絵、中村聖子、三井明子

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