「がんばる母さんやめました」自分らしさを探る「卒母」の考え方
『卒母のためにやってみた50のこと』(大和書房)という本に出会い、ページを繰り出したら止まらない。手書きの文字とイラストで構成されているたたずまいもユニーク――著者でありグラフィックデザイナーの田中千絵さんに話を聞いた。
デザインプロジェクトの現在
自然界の風を再現する扇風機で一世を風靡したバルミューダの「BALMUDA The Toaster」が話題を集めている。すっきりしたデザインは今までの製品と同様なのだが、どこか少し顔つきが違う。何がどう変わったのか、話を聞きに行った。
東京・武蔵野市、中央線の武蔵境駅から徒歩15分ほどのところにバルミューダのオフィスはある。ゆったりとデスクが並び、開けてある窓から空が見え、風が抜けていく――居心地のいい空間だ。
代表取締役社長を務める寺尾玄さんとは、扇風機の発売前の2009年に一度、お会いしている。あふれんばかりの情熱を賭して、扇風機から生まれる“風”について語る。ユニークな魅力を持った人と印象に残った。それから5年。久しぶりにお会いした寺尾さんは、変わることなくエネルギッシュに話し出した。扇風機を作ったのは、地球温暖化が進む中、エアコンに頼らない“21世紀の扇風機”が求められるという思いからだったという。試行錯誤の結果、独自の二重構造の羽根によって、自然界の風を再現することに成功。「GreenFan」と名づけた。世に送り出すにあたって留意したのは、“ルックス”と“インパクト”。「聞いたこともない会社の新製品だけに …