架空の女性の家を想像して作られた
滞在型ホリデーハウス
グレイソン・ペリー(1960年エセックス生まれ)は今イギリスで勢いのあるアーティストの一人。セラミックやタペストリーといったクラフト志向の強い作品を制作。自身や身の回りの人物が登場する架空のストーリーを創作し、作品に落とし込むのが特徴的。また愛妻家の女装家としても知られる。そんな彼の最新作はエセックスに建てられた一軒家「ハウス・オブ・エセックス」。クリエイティブエージェンシー「ケッセルズクレイマー」のオフィスを手がけたことでも知られるロンドンの建築事務所FATがアーティストのアイデアの実現化を強力サポートした。
今回の主人公は架空の女性ジュリー・コープ。1953年エセックス生まれのシングルマザーで、2度の結婚を経験したジュリーは2014年にピザ配達のバイクとの接触事故によりその生涯を閉じることとなる。
エセックス北部の小さな町ラブネスの外れに建てられた「ハウス・オブ・エセックス」は …