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言葉力が光る ラジオCM

名作ラジオCM10選 その6 下駄箱を神殿としてどう描くか

日下慶太

歴史に残したいラジオCMを編集部が選びました。発想の原点、技術的な工夫など制作者のコメントともに紹介します。

視聴可能な音源はこちらのページで聴けます。

(音源公開は9/30までとなっております)。
https://www.sendenkaigi.com/brain-201510-special-contents.php

「このラジオCMで賞を獲りたい、ただし、シリーズにしてほしい」。クライアントからのオリエンはとても簡単だった。与えられた商品は3つ。キレイのミスト玄関靴用・デンタークリアMAX(歯磨き粉)・キレイキレイ泡ハンドソープ。賞を狙える自由な仕事に思えたが3商品をシリーズにしなくてはならないのは不自由だ。単体ではいい案はいくつかあるがシリーズにならない。悩んでいるうちにこの3つの商品の共通点に気づいた。「あるものをキレイにする」ということ。誰でもすぐ気づくような当たり前のことを1週間の企画の末に気づいたのであった。シリーズの骨格は見えた!そこから企画ははかどった。「キレイさん」と「キタナイさん」の漫才を考えたり、「キレイ」VS「キタナイ」の格闘を考えたり…しかし賞を獲れそうな気配はまったくない。悩んでいるうちに「キタナイ」ということにフィーチャーすればいいのだ、と気づいた。そして、突然 …

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