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名作コピーの時間

最高のフィクションはすべてを凌駕する

川地哲史

    みんな、ニューヨークへ
    行きたいか!

    日本テレビ放送網
    アメリカ横断ウルトラクイズ/1981年

    史上最低の遊園地

    豊島園/1990年
    ○C/岡田直也

    PEPSI-MAN

    サントリー/1996年
    ○C/一倉宏、大貫卓也

「みんな、ニューヨークへ行きたいか!」東京ドームで繰り広げられる壮大で熱気を帯びたコール&レスポンスに、空の上に引き上げられるような高揚感を覚えた。全身に鳥肌が立ち、別段泣くシーンでもないのに目に熱いものが…。コピーの機能の一つが「この指とまれ」的なものだとしたら、僕自身こんなに飛びついたものは、あとにも先にもこれをおいてないかもしれません。

説明不要かもしれませんが、「アメリカ横断ウルトラクイズ」は一般参加の挑戦者たちが、アメリカ大陸を横断しながらさまざまなクイズの関門に挑戦し勝ち残りでニューヨークを目指すという壮大な番組。クイズそのものの熱気もさることながら、一緒に旅していた仲間を蹴落して進まなくてはならないという「仕組み」、展開が全く読めない「ドキュメント」、罰ゲームで仕掛けられる「ドッキリ」…と、コンテンツの要素が詰まりまくったこの非日常のお祭りは、僕の中でいまだにすべてが企画のお手本になっています。

「史上最低の遊園地」は…

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