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デザインプロジェクトの現在

3人のクリエイターが考えた“みらい“の羊羹

川島蓉子

東京・六本木、とらや東京ミッドタウン店で「“みらい”の羊羹~わくわくシェアする羊羹」が行われた。ifs未来研究所が企画協力した企画展だ。

01 須藤玲子さん作「SHIMAMOYO」。
テキスタイルの縞をかたどり、切り分けるとモダンでグラフィックな柄が現れる。

02 グエナエル・ニコラさん作「SUEHIROGARI」。
扇状に広がったスティックタイプの一口羊羹。

03 渡邉良重さん作「MONOGATARI」。
切り分けると、場所によって異なる絵が現れる。

“みらい”における
暮らしと羊羹はどうなるのか

ifs未来研究所(以下、未来研)は、“その未来に、わたしはいますか”をテーマに、2年前に立ち上げた組織。これからのライフスタイルについて研究・発信してきた。一年ほど前に、とらやさんと一緒に、「和菓子をより身近に感じるきっかけとなるような企画展ができないか」という想いをもって、このプロジェクトは始まった。

最初に考えたのは、「“みらい”における暮らしと羊羹」というテーマについて、どんなチームと企画を進めるかだった。かっこいい未来的な羊羹を作るのではなく、あくまで暮らしと結びつき、日常の中で豊かな気分でいただく羊羹を創りたい。広く海外に発信でき、とらやさんが掲げている「羊羹を世界へ」とも結びついたらと、夢も広がっていく。誰と一緒に“みらいの羊羹”を創ろうかと思いを巡らせた。

お願いしたのは、“テキスタイル=布”の領域で、圧倒的に高い創造性を発揮している須藤玲子さん、グラフィックの領域で、ロマンティックで魅力的な世界観を繰り広げている渡邉良重さん …

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