そのアーティストならではの
独自の世界観にひたる
ヤン・ファーブル
01 「THE ART OF THE COLONIES(植民地の芸術)」2013木に玉虫の鞘翅 227.5×173×8.1cm
02 「SKULL WITH THE TOOL OF POWER(髑髏と権力の道具)」2013 玉虫の鞘翅、ポリマー、銀 42×16×21cm
03 「DIVINE FERTILITY(神から授かる豊穣多産)」2015 玉虫の鞘翅、ポリマー、鳥の剥製 126×37×67cm
すべてPhotographer:Lieven Herreman Copyright:Angelos bvba
黒田潔
04 「Cup IV」300mm×300mm
05 「Glass II」300mm×300mm
06 「Pot IV」300mm×300mm
07 「Polar bear」224mm×272mm
©Kiyoshi Kuroda All Rights Reserved
ヤン・ファーブル
『Tribute to Hieronymus Bosch in Congo (2011-2013)』
KIYOSHI KURODA : Water
革新的なヴィジュアルアーティストであり、また劇作家・演出家として35年以上にわたり主要な地位を築いているヤン・ファーブル。繊細な筆致で描く動植物のアートワークで知られるイラストレーター、デザイナー黒田潔。独自の世界観を描くアーティストたちの作品展が今夏開催されている。
エスパス ルイ・ヴィトン東京では、ヤン・ファーブル『Tribute to Hieronymus Bosch in Congo(2011-2013)』が開催中だ。
本展は、同氏の母国であるベルギーが、19世紀にコンゴに対し行った苛烈な植民地政策の歴史を題材としている。植民地コンゴに隠された「闇」を、ネーデルランドのルネサンス期の画家、ヒエロニムス・ボスが描いた『地上の悦楽の園』に含まれる寓話や教訓の表象に置き換えた作品である。本展では、モザイク画6点と本年制作されたものも含む彫刻作品8点の計14点の作品を展示。彼の代表作とも言える玉虫の鞘翅(さやばね)を扱った一連のモザイク画が、日本で初めて公開されている。
これまで主に動植物を描いてきた黒田潔が、今回選んだテーマは「水」。かたちを持たない水が、時間を経て刻一刻と変化していくその一瞬を白黒のシンプルなタッチで切り取っている。グラスに注がれた水、水をかけられたポット、水面から顔をだす北極グマ。水のある典型的な情景から始まり、水から連想したペンキ、コップ、人物…と、物体や事象へと派生していく水。そこには、これまでの動植物とは違う空気や間が生まれ、黒田のドローイングの新たな面を見ることができるだろう。
Tribute to Hieronymus Bosch in Congo(2011-2013) |
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開催中、9月23日まで。エスパス ルイ· ヴィトン東京 |
KIYOSHI KURODA [Water] |
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開催中、8月16日まで。 |
人間の本質的な問題に迫る
2人の作家
01 高山明 東京ヘテロトピア|2013より継続中|ツアーパフォーマンス
02 高山明 光のないII(原作:E・イェリネク「福島- エピローグ?」)|2012|ツアーパフォーマンス
Photo credit:蓮沼昌宏
03 小泉明郎 新作のためのイメージ
04 小泉明郎 若き日の肖像(4スクリーン・ヴァージョン)|2009|ヴィデオ・インスタレーション
©Meiro Koizumi, Courtesy of PinchukArtCentre,
photo by Sergey Illin
「境界」 高山明+ 小泉明郎展
アーツ前橋館長 住友文彦キュレーションによる「境界」高山明+小泉明郎展が、銀座メゾンエルメス フォーラムで、10月12日まで開催中。
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