ブレーンのカバーを飾るのは、世界の先端を行くクリエイターたちの作品。「BRAIN’S BRAIN」では、「FUTURE」をテーマに彼らが制作したビジュアルとオフィスや仕事を紹介していきます。今月の表紙を飾ってくれたのは、英国エジンバラを拠点とするジョージ・ダグラスさん。コラージュやドローイングを織り交ぜて作品をつくってくれました。
――表紙のアイデアについて教えてください。
古典的なSF映画のポスター、あるいはコミックのように感じられるカバーをつくりました。僕は古い時代のSF映画に見られる、当時の未来のビジョンに興味があります。当時のイノベーティブでエキサイティングで、なおかつ今見ると滑稽に感じるようなフィルム。そこから感じるテクノロジーに対する敬意、それをデザインに生かしています。コラージュ、ドローイング、切り抜き作業は、すでに当時も使われていたメディアでしたから。
――そのアイデアはどのように生まれましたか。
この想像上の映画にタイトルをつけるとすれば、それは「情報時代のParanoia Machinesの攻撃!」でしょうか。インターネットによって情報過多の時代になってから、僕はずっとテクノロジー恐怖症です。僕はその恐怖をなんとか表現したいと思いました。1950年代を思わせる、コミカルで、ちょっと大げさな方法で。僕はいまの時代を表現するために、過去のものに目を向けるのがとても好きなんです。
――日本の広告とデザインをどう思いますか。
自分とは異なる言語の書体がデザインされているのを見るのが大好きです。特に日本語の文字が好きです。そして、異なる文化から作品を見て、その違いがわかることは、本当に楽しくもあります。僕は日本のデザインはとても前向きに考えられているものと感じています。使い古された言葉ではあるけれど、本当にそう思っているんです。
GEORGE DOUGLAS
Q1. What is the idea for this cover? and how did you make it?
The cover is made to look like an old school science fi ction fi lm poster or comic book cover. I’ve always been interested in outdated visions of the future, so am drawn to older sci-fi fi lms. The design features a number of homages to computing technology from such fi lms that seemed so innovative and exciting at the time but now feels comically crude. Collage, drawing and Photoshop were the media used.
Q2. What made you come up with the idea?
If this imaginary fi lm had a title it would be something like “Attack of the Information Age Paranoia Machines!”. I’ve always been a bit of a technophobe, particularly when it comes to the information overload of the Internet. So I wanted to make something that expresses that fear, but in a comical, hammed up way reminiscent of the 1950s. I quite like looking to the past to explain the present.
Q3. What do you think of Japanese advertisement and design?
I’m always excited looking at typographic design in a different language, and I particularly love the Japanese alphabet. And it’s also really enjoyable seeing work from different cultures and seeing the differences. I think that design in Japan is so forward thinking, its almost a cliché to say, but I think its because its true.
George Dougras(ジョージ・ダグラス)
エジンバラを拠点とするイラストレーター、イメージメーカー。リソグラフ、コラージュ、写真、シルクスクリーン、手描きのドローイングなどを織り交ぜた作品を発表している。