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話題の広告・商品の 企画書&ラフを公開

女性が注目 ネットで話題を集めた「元カレサンタ」

SOU「なんぼや」

昨年冬、電車内窓上広告の「元カレが、サンタクロース。」のコピーが話題を呼び、2週間で約2,000件もの関連ツイートがつぶやかれた。広告を出稿したのは、ブランド品買取チェーン「なんぼや」だ。

01 完成した交通広告。

コンセプトは「嘘をつかない」こと

これまでネット広告を中心としていたなんぼやが、初めて交通広告を出稿した。その理由について、運営元であるSOU 取締役社長・嵜本晋輔さんは「なんぼやの知名度を高めることが目的」と話す。

知名度を高めることを“目的”とすれば、嵜本社長には今回の広告に対する“こだわり”が2つあった。「高価買取という言葉は使わない」「従来の交通広告とは違った面白い広告にしたい」――オリエンを受けた10incアートディレクター 柿木原政広さんは最初の印象を次のように話す。「嵜本社長は元Jリーガーで、一般の経営者とは感覚が少し違い、物事に直感で反応する面白い人。ネガティブなイメージのある買取業界を本気で変えたいという熱い思いが伝わってきました」。

柿木原さんは今回の制作チームを決める際にかなり悩んだという。その理由は、今まで手がけてきた業種と異なるため、自分の範疇を超えると推測したこと。さらに、新しいことにチャレンジするので、いつもとは違うコピーライターに依頼したいと考えたからだ。「過去の仕組みにとらわれず、面白そうなことを考えられて、かつ元気なコピーライターと仕事がしたい」と思い、カヤックの長谷川哲士さんに依頼をした。

広告の考え方の軸になったのは「嘘をつかない」こと。「嵜本社長の言葉から『自分たちは良いことをやっているのだからそのままを出す』という思いを感じました。情報は嘘をつかないので、オリエンを受けた当初からインフォグラフィックスを使おうと考えていました。あとはその情報をいかに真っ直ぐ伝えるか、そこが肝になると思いました」。その言葉通り、柿木原さんのノートには、完成形に近いラフが描かれており、このイメージは最終形までぶれることはなかった。

最終的に生まれた3つのコピーのひとつが「元カレが、サンタクロース。」。これは松任谷由実さんの名曲『恋人がサンタクロース』にかけている。「この曲は毎年、クリスマスに流れるので …

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