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DIRECTOR'S WORKS

あえてネコを「ふてぶてしく」描いて人気CMに―ワイモバイル「ふてニャン」制作の裏側

小島淳平

あの話題のCMの演出やキャスティングについてディレクターにインタビュー。今月は、「ふてニャン」登場で人気急上昇中のワイモバイルCMの演出意図を、小島淳平監督に聞く。

01 「ふてニャン ガラケー回収車」篇 演出コンテ

決め込まなかったことで生まれた面白さ

月額2980円という安さを売りに、スマホ市場に参入したワイモバイル。そのCMとして考案されたのは、「ふてぶてしいネコが上から見下ろす態度で、世の中のケータイにアンチテーゼを唱える」という企画だった。世の中に愛らしいネコの映像があふれる中で、あえてふてぶてしいネコ。だが、それが人気を呼んでいる。

「そういうネコは本当にいるのか?それはどんなネコか?そこからこのCMの演出は始まりました」と小島淳平監督は話す。そもそも、企画コンテにあるように、ネコが座っていられるのかもわからなかった。だが、やるなら合成なしで撮りたい、ということは最初から決めていた。

そして見つけたのが、目つきの悪いこの「ふてニャン」だ。撮影では懸念されていた座るシーンも無事クリア。そして編集の段階で、「美容院で…」と小島さんが試しにオフナレで吹き込んでみたところ、「面白い」とその場にいた皆がセリフを考え出し、さまざまなバージョンを生みだした。そして、本番でも小島さんのナレーションがそのまま採用されることになったのだという。「ふてぶてしいという設定だったので、声は高倉健さんを勝手にイメージしました。自分がナレーターだと、いろいろなナレーションが試せていい(笑)」。

このCMの面白さは、決め込まないことから生まれている。「相手が動物だけに、いい意味で計算できなくて。尻尾が動いたからこんなセリフにしてみようとか …

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