「足す」ことで生まれるオリジナリティ
今から20年以上前、「横浜トリエンナーレ2001」に行ったとき、ある作品の前に人だかりができていました。作品を見ている人たちは何だか楽しそうで、時折笑いも起きている。
小学2年生のとき、骨折をして入院をしました。そのとき、お見舞いに来た人からもらったのが、「機動戦士ガンダム」のプラモデル、いわゆるガンプラです。それをもらったことで、僕は初めてガンダムの存在を知り、以来ファンになりました。退院後、しばらくしてから父が「絵を描いているおじさんに会いに行こう」と僕を連れ出したんです。そのとき初めて会ったのが、石橋謙一さんという親戚のおじさん。実はこのおじさんは、バンダイから発売されていたガンダムのプラモデルの箱絵を描いていた人だったんです。ガンプラは当時、子供から大人まではまっていた玩具。これまでも親戚の集まりなどで顔を合わせたことはあったようですが、とてもシャイなおじさんで、話をしたことがなかったし、顔も覚えていなかった。自分の親戚にそんな人がいたことにも驚きました。
ガンプラにはいろいろなシリーズがあるのですが …