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新入社員のまなざし通じ血の通った企業の姿描く、伊藤忠の新CM

伊藤忠商事「はじめての使命」

伊藤忠商事は今年4月、新入社員の視線で同社の仕事を描く広告「はじめての使命」シリーズを開始した。CMの監督は、映画監督の是枝裕和さん。丁寧に人の個性を描き出す、温かみのある映像が魅力だ。



01 テレビCM「柴田くん/入社」篇。
3人とも今年の新人で、CM制作は撮影から3日で仕上げるスピード進行だったという。
5月からは「研修」篇もスタート。



02 テレビCM「井上さん/入社」篇



03 テレビCM「吉田くん/入社」篇

第3弾を迎える企業広告シリーズ

意気込みと緊張が入り混じった面もちで、最初の一歩を踏み出していく3人の新社会人――。4月に開始した伊藤忠商事の新たな企業広告シリーズ「はじめての使命」に登場するのは、今年同社に入社した3人の新人たちだ。その初々しい姿に、思わず自身や知り合いの新入社員時代が重なる。

3人は、同社の約140名の新人の中から選ばれ、入社後すぐに映画監督の是枝裕和さんがドキュメンタリーとして撮影した。喜び、緊張、安堵といったさまざまな表情をカメラが細やかに捉えていく中で、「ええやん」「なに笑てんねん」など、笑福亭鶴瓶さんがその様子を温かく見守るナレーションが挟み込まれる。

このキャンペーンは、昨年から始まった伊藤忠商事の企業広告シリーズの第3弾である。第1弾は社員一人ひとりの顔をイラストで新聞紙面いっぱいに描いた「ひとりの商人」シリーズで、社員の個性や人柄を通じて「人こそ財産」という同社の考えをメッセージするものだった。第2弾の新聞広告は「6つの使命」シリーズと題し、同社の事業内容を描いた。そして第3弾が本シリーズだ。

「第1弾の手応えを得て、今度はテレビで展開するのはどうだろうか?と話が出たんです。ただスポットを買うよりも、ミニ番組を提供するような形の方がメッセージが伝わるだろうということで、TBSで『きょうの、あきない』という5分番組がスタートしました。世界中の“あきない”の現場を取材し紹介していく企画で、是枝監督にはこの番組の取材・撮影も担当していただいています」とこの一連のキャンペーンのCDの一人であるifs未来研究所の川島蓉子さんは説明する。

04,05 4月に読売新聞と日経新聞に出稿された新聞広告。

「やっちゃダメ」はないが
「もっとやれ」はある

このキャンペーンには3人のCDがいる。川島さんとサン・アドの葛西薫さん、スタイリストであり企業のコミュニケーションデザインにも関わる山本康一郎さんだ。さらに、伊藤忠商事の岡藤正広代表取締役社長と …

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