2014年11月から日本科学未来館で開催されている「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」。この展覧会は、今年4月17日時点で37万人を集客(5月10日終了時点で47万人の集客)。すべて“初めて”づくしの展覧会を成功させたのは、企画を進めた3人の存在が大きい。
偶然が重なり企画がスタート
チームラボがこれまで発表してきたアート作品と遊園地を一度に体験できる世界初の企画展「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」が、日本科学未来館(以下 未来館)で5月10日まで開催されている。この企画展は未来館の最多入場者記録27万人をはるかに上回る人気を博し、会期を延長した。
この展覧会におけるキーパーソンは2人――。以前からチームラボに注目していた日本テレビ 企画・プロデューサー 岩間玄さんと、未来館 展示企画開発課長 キュレーター 内田まほろさんだ。2人が偶然、全く別の場所で「チームラボの展覧会を開きたい」と思ったことから、この話は始まる。
以前よりチームラボのオフィスへ遊びに行っていたという岩間さんは、番組制作の現場からイベント事業部に異動後、昨年「チームラボの展覧会をやりたい」と会社に希望を出した。「発想や仕事のスタイルが素晴らしく、面白い集団だとずっと注目していました。彼らが大きな展覧会をやったら世の中が変わる、と本気で思っていました」と語るほど、チームラボに惚れ込んでいた。そこで早速、チームラボ代表 猪子寿之さんに連絡を入れ、展覧会を提案した。
一方、メディアアートやコンピュータアートを専門にキュレーションする内田さんも、以前からチームラボと交流があった。「彼らのことをもっとみんなに知ってほしい」と思っていた内田さんは、チームラボが未来館の「“おや?”っこひろば」の一部にデジタルコンテンツを制作した際、猪子さんや「未来の遊園地」を展開するチームラボキッズ松本明耐さんに「個展を開いたらどうか」と提案した。
この2つの提案が、偶然にも昨年1月の“同じ週”だったことから …