海外での特許取得に向けて
STARRYWORKSが2014年9月に開発した「PLAYFUL BOOKS(プレイフルブックス)」は、専用のアプリを起動したスマートフォンをセットすることで、音などのさまざまな効果を演出できる絵本だ。その新規性は、スマートフォンによるページ検出システムにある。スマートフォンのカメラが、絵本の各ページの隅に開けられた穴の数を認識し、どのページが読まれているのかを検出し、ページごとにプログラムされた演出を行うのだ。
現在2タイトルの専用絵本(日本語版・英語版)が発売され、日本国内では特許を出願している。今後海外に売っていきたい意向があり、今回のSXSWへの出展は、日本以外でも特許を出願するかどうか判断をするためのリサーチが目的だったという。
「STARRYWORKSでは今プロダクト開発に力を入れています。これまでWebサイトの受諾開発が中心でしたが、自分たちの持っている力はつまるところ、企画力、デザイン力、技術力だと思っています。広告以前によいものづくりをすること自体が世の中に広がりやすくなっている状況下で、自分たちももっとプロダクトやエンタメ開発に力を振り向けたいんです」と同社 代表取締役の木村幸司さんは話す。
出展に向け、アメリカのAmazon.comにて英語版を購入できるようにしたり、ステッカー、フライヤー、プレスキットなどの制作物を準備。ブースにはデザイン関係者や図書館関係者、メディアなどが多数訪れた。「結論としては、アメリカで特許を出願しようと決めました。また …