写真家 上田義彦の
「35年」の軌跡を見る
上田義彦「A Life with Camera」
サントリーのウーロン茶、伊右衛門、無印良品などの広告でも知られる写真家 上田義彦。24歳で独立してからの35年余り、カメラに寄り添い見つめた世界を、上田自身の眼差しを通して俯瞰する展覧会「A Life with Camera」が、東京・Gallery 916で開催中。
同ギャラリーは、2012年2月にオープン。ここでは上田氏がキュレーターという領域に踏み出し、これまでに15の展覧会を開催している。今夏、同ギャラリーは600平方メートルという広大なスペースを活かし、東京における主要なアートの発信地として新たなスタートを切ることになり、これに先立ち氏の展覧会が開催されることとなった。
本展では、1980年代初頭から昨年撮影された最新作までも網羅。膨大な作品群から厳選されたプリント300点余りを展覧すると同時に、ポートレイトのみをまとめたシリーズ「Portrait」と広告の映像作品を特別上映する。「写真に逢えてとても嬉しい。写真と共に歩む人生を選んで幸運だったと思う」と、上田は語っている。
上田義彦「A Life with Camera」 |
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開催中、7月26日まで。Gallery916 11時~20時(土日・祝日は18時30分閉場)月曜休廊(祝日を除く) 入場料:一般800円、大学生・60歳以上500円、高校生300円、中学生以下無料 問い合わせ→03-5403-9161 Gallery916 |
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