読者の皆さんからクリエイティブの仕事をする上での悩みや課題を送っていただきました。その中から今回、職種にかかわらず、多くの方々に共通するであろう課題や悩みを編集部がセレクト。第一線で活躍中のクリエイターの皆さんに自身の経験やこれまでを振り返ってもらいながら、質問にご回答いただきました。
Q:独立するときに、どんな準備をしましたか。
A:自分のやりたい仕事に向けて、
社内ネットワークを活用し、ノウハウを蓄積していきました。
地域の仕事をしたいと宣言
昨年10月、アサツー ディ・ケイ(ADK)から独立し、POPSという会社を立ち上げました。独立にあたっては、昨年制定されたADKの独立支援制度を活用しています。これは5つのカテゴリーについて契約を結ぶ以外、どの広告会社とも自由に仕事をしていいという制度。ADKとかなりゆるいアライアンスを組んだような形です。
独立を考えたのは、いまから5年前。40歳になる前です。当時、大手メーカーのキャンペーンを数多く担当しており、仕事としてはかなり充実していました。しかし、あるとき「この先もずっとこういう感じの仕事が続くのかな」と考え始めてしまったんです。ちょうどその頃、地元の宮崎で口蹄疫や鳥インフルエンザが、続いて東日本大震災が発生し、ニュースを見る度に何かできないかと思い悩み、でも何もできない自分を歯がゆく思っていました。そんな思いを抱えていたある日 ...