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BRAIN'S BRAIN

幸福?それとも恐怖?今月のカバーストーリー

ミハウ・ウォイェフスキ

ブレーンのカバーを飾るのは、世界の先端を行くクリエイターたちの作品。「BRAIN’S BRAIN」では、「HAPPY CREATION」をテーマに彼らが制作したビジュアルとオフィスや仕事を紹介していきます。今月号の表紙を飾ってくれたのは、ポーランドで活躍するミハウ・ウォイェフスキさんです。

――表紙のアイデアについて教えてください。

良く知られているアイコンを、ひねくれて、いかにもという感じではなく表現しました。

――そのアイデアはどのように生まれましたか。

自分にとって、“HAPPY CREATION”というテーマは予想できないもので、時には偶然生み出されるものだと思います。この(表紙の)“アイコン”を見ても、私たちはこれが“幸福”なのか“恐怖”なのか分かりません。シンプルなトピックを作ることは微妙で、洗練されたようにすることでデザインに力を与えられるのです。

――日本の広告とデザインについてどう思いますか。

日本のデザインは豊かで、タイポグラフィーが優れています。たくさんのデザインがタイポグラフィーをもとに、文化の一部としてデザインを緻密で洗練されたものにしていると思います。特に日本の優れたデザインの中で好きなところは、ユニークさをも感じさせられる、沈黙や静けさみたいなものです。

Michał Łojewski

Q1. What is the idea for this cover?

The idea was to show well known icon in a perverse and not obvious way.

Q2.What made you come up with the idea?

For me happy creation is when something is unpredictable and you create it partly accidentially. Looking at this “icon”we don’t know it it’s happy or scary. Making simple topics look perverse and not obvious gives the power to the design.

What do you think of Japanese design and advertising?

Japanese design can be distinguished from rich typography. A lot of designs are based on this, it is part of a culture and I think that makes it more subtle and sophisticated. What I particularly like in a good Japanese design is sort of silence and calmness what I fi nd unique.

01 USGの2015春夏コレクションに向けたプリントとヴィジュアルコミュニケーション。コレクションのテーマは、ラテン語の“SI VIS PACEM PARA BELLUM”(平和がほしければ戦争に備えよ)という一文から。「私たちは、現在の幸福な国家が続くものだと思う傾向があります。しばしば、それは当然だと思いがちですが、この安全な場所の幻想に属する感覚は、簡単に消えてしまうものなのです」。



02 共産主義時代(1956-1989)の検閲本部が置かれていたビルに位置するデパートのロゴデザインとヴィジュアルコミュニケーションシステム。
03 PZUという保険会社のロゴデザインとコーポレートアイデンティティ。



04 世界各地で大量に動物が殺されていることへの問題喚起に向けて作られたビジュアル。



Michał Łojewski
ホワイトキャットスタジオはポーランドの首都ワルシャワに位置するトップデザインスタジオ。ミハウ・ウォイェフスキによって2001年に設立。ミハウはスタジオデザインとクリエイディブディレクションを、彼の兄弟であるパウエル・ウォイェフスキがクライアントサービスを担当している。ここ数年、スタジオはリブランディング案件の受注が増え、金融からテレコミュニケーション、保険など、大手企業のプロジェクトにも参加している。これまでにヨーロピアンデザインアワード、レッド ドット デザインアワード、グッドデザインアワードをはじめとする、30以上の賞を受賞。

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